グローバル化の今日でも、日本にとってハイチは遠い国だったのだろうか

2010-01-17 07:22:31 | Weblog

 《民主党に夏の参院選挙で勝利させ、衆・参両院とも過半数とし、民主党政治を存分に発揮できる場を一度は与えてみたらどうだろうか――

 民主党は民主党政治を存分に発揮できる衆・参両院の過半数を求めて、国民に夏の参院選での勝利を訴えよう――》


 自民党は1989年の参院選で社会党に大敗、プラス連合の会を向こうにまわして参議院過半数割れ、それ以後、自民党分裂を受けた1993年の第40回総選挙でも過半数割れ、9カ月足らず野党に転落の歴史を抱えているが、2007年7月の参院選で民主党に敗れるまで戦後ほぼ一貫して、衆・参とも過半数を維持、自民党政治を行う場を独占してきた。

 今度は民主党にも衆・参過半数のチャンスを一度は与えて、衆・参過半数下の民主党政治がどう展開されるか、じっくりと眺めてみるのもアリではないだろうか。


 マグニチュード7.0の地震発生――現地時間12日午後5時前(日本時間の13日午前7時前)

 日本政府は14日、四宮信隆ハイチ大使を団長とする緊急調査チームを派遣すると発表。現地時間の15日にもハイチ入りする予定とのこと。

 翌15日、岡田外務大臣がハイチに日本から国際援助隊医療チームを派遣することを発表。

 医療チームは16日に成田を出発、17日にフロリダ州マイアミからハイチに入る。

 ハイチに入ったからといって、即座に活動できるわけではない。それなりの準備を要する。ほぼ4日近い経過後の活動となると思う。

 今回送ったのはどこが“緊急”なのか分からないが、緊急調査チームと医療チームのみで、救助犬を伴いファイバースコープを使用する救援チームは送らないようだ。

 日本時間の13日午前7時前の地震発生翌日、1月14日付の「asahi.com」記事――《国際救援27チームがハイチ入りへ》(2010年1月14日14時5分)が、どこの国がどういう種類の活動を目指しているか教えてくれる。

 国連人道問題調整事務所の13日の発表によると、27の国際救援チームが現地入りすると明らかにしたという。

 国連から40人の災害救援専門家を派遣。スイス救助隊が同行。

 ベルギー、イスラエル、ロシアからは「野営病院」の資材を空輸中。

 捜索隊や医療隊など計60人の中国の救援チームが13日夜、現地に向け出発。(既に現地で活動中)

 PKO(ハイチ安定化派遣団)で派遣した兵士が犠牲になったブラジルは食糧28トンや飲料水などを空輸するほか、1千万ドルを援助すると表明。

 キューバはハイチに医療関係者を派遣すると発表。コロンビア、ベネズエラも支援物資を送る予定。

 このほかに「毎日jp」記事――《ハイチ大地震:各国、支援急ぐ 米は空母を派遣》(2010年1月14日)によると、

 ハイチの旧宗主国フランスは13日、がれき撤去の専門家65人と行方不明者の捜索犬6頭を派遣したことが分かる。

 多くの記事が、重機不足のため手作業で瓦礫を撤去するしかなく、時には気の遠くなるような救出作業となる、あるいは行方不明者捜索となると伝えているが、フランスの「がれき撤去の専門家」とは手で持ち運びができ、尚且つ10トン程度の重量物まで持ち上げることができる滑車の原理を応用したチェーンブロックや、同じく滑車の原理を応用した6トンまで持ち上げ可能なレバーブロック、同じく手で持ち運び可能な30トンぐらいまで持ち上げることができ、縦にしても横にしても使える油圧ジャッキ等を使うのではないだろうか。

 動かしたい重量物にワイヤーを掛けるか、掛ける場所がなければ、ハンマードリルで直径20ミリ程度、深さ10センチ程度の穴を開け、(電気が通っていなければ2人で持ち運びができる小型の発電機が必要となる)、そこにアンカーボートを打ち付けて、頭が輪型になったアイボルトをねじ込み、そこにワイヤーを通して、チェーンブロックなりレバーブロックのフックに掛けて引っ張る。

 油圧ジャッキはコンクリート製の建物が倒壊して人が入れないまでに狭くなった隙間の一箇所でも30センチあれば、10トン程度の油圧ジャッキを隙間に挟んで(動かなければ2台、3台と挟めば、20トン、30トンの力を加えることができる)、人一人が入れる隙間を作ることができる。

 真上に持ち上げたければ、3本足にパイプを組んだ三又(さんまた)が必要になる。三又の頭部にチェーンブロックを掛けて、持ち上げたいコンクリート塊なりにワイヤーを掛けて、それをチェーンブロックのフックに掛けてチェーンを回転させることで、三又の足の長さによって1メートルか2メートルぐらいまで持ち上げることができる。

 勿論、中に人が閉じ込められていた場合、作業によって瓦礫全体が崩れて救助にならないこともあるから、細心の注意を払って外側から一つずつ瓦礫を取り除いていかなければならない。

 今回アメリカの活躍が目覚しいようだ。フロリダ半島の真下のキューバのすぐ東隣の近い国という地理学上の問題だけではないだろう。

 「毎日jp」記事――《ハイチ大地震:米原子力空母が到着 救援本格化》(2010年1月16日 19時53分)が伝えている。

 ヘリコプター19機や飲料水の製造装置を搭載した原子力空母カール・ビンソンが15日朝、ハイチ沖に到着。空母は米軍の救援活動の拠点となり、ヘリコプターで飲料水や食糧、支援物資を被災地まで運ぶ。

 機能が低下している首都ポルトープランスの国際空港を米国管理下で運用することでハイチ政府と合意。1日90便の着陸が可能になると期待されているという。

 米国防総省当局者が15日、復興支援で派遣していた米海軍の空母カール・ビンソンが同日、ハイチ沖に到着、搭載ヘリ19機による食糧、飲料水や医薬品などの搬送作業を開始したと述べたと、「CNN」記事――《米空母到着、ヘリ19機による救援活動開始 ハイチ大地震》(2010.01.16 Web posted at: 13:27 JST Updated)が伝えている。

 原子力空母カール・ビンソンは手術室も3室備えていて、ヘリコプターで搬送してくるのだろう、被災者の治療に従事。船内の浄水装置で被災者への飲料水を供給。

 また記事は次の情報も我々に教えている。

 〈ホワイトハウスは15日、地震の負傷者の搬送を迅速にするためキューバ政府と協議、同国にあるグアンタナモ米海軍基地から米フロリダ州への空路でキューバ領空を通過する承認を得たと述べた。飛行時間で約90分の短縮が可能になるという。 〉――

 さらに現時点でハイチから米国に入国を考慮するハイチ人には適用されないとしているものの、米国内に約10~20万人のハイチ国籍者が不法滞在していると推定し、ハイチの国家機能が壊滅状態にあることを考慮し、今後18カ月間の期間限定で米国での滞在ならびに就労、ハイチへの送金を認める難民指定にしたと米国土安全保障省のナポリターノ長官が15日発表している(《在米ハイチ国民を難民指定、18カ月間の期限 国土安全保障省》2010.01.16 Web posted at: 19:45 JST Updated - CNN) 。

 的確な判断に則って、次々と迅速に決定が下されていく。

 多分、オバマ政権の全各閣僚だけではなく、空軍や陸軍等の軍関係者も交えて、現地に派遣した空母や救援隊、PKOのアメリカ関係者、その他から伝えられる報告や情報に応じて対策会議を適宜開いて、今取り得る方法で何が最善か、検討を重ねているのではないのだろうか。

 日本の医療チームは今日17日にハイチ入りの予定である。日本のマスメディアが日本の医療チームの活動をボチボチ伝え始めるのではないだろうか。

 人間の命は遠い・近いの距離で計ることはできないとしたら、ハイチを近い距離としなければならない。

 私自身はユニセフを通して僅かながらの寄付で身近にしただけだから、あまり偉そうなことは言えないが。



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