覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

パウル・クレツキとチェコ・フィルのベートーヴェン交響曲全集

2005年05月24日 | 音楽
・もう何種類目になるでしょうか・・・。また増えてしまいました、ベートーヴェンの交響曲全集。録音技術が出来てから現在まで、一体何人の指揮者がベートーヴェンの全集を作ったのでしょう。カラヤンのように一人で何度も作った人もいますから、その数は「推して知るべし」という所ですね。

・今回我が家に仲間入り?したのはパウル・クレツキとチェコ・フィルの全集。最近「スプラフォン ヴィンテージ・コレクション」というシリーズで再発されたものです。パウル・クレツキというと私はウィーン・フィルを指揮したマーラーの「巨人」(終楽章のカットが残念ですか名演だと思います)と「20世紀の偉大な指揮者たち」シリーズの二枚組みくらいしか聴いた事がなかったのですが、今月の「レコード芸術」の月評を立ち読みしていたらこの録音が推薦になっていて、さらに考えるとチェコ・フィルのベートーヴェンの全集ってあったっけ? ということで、ついつい手に取ってしまったのでした・・・。

・まだ全曲は聴いていませんが、これは大当たり!!!です。今から40年程前の演奏ですが、今聴いてもちっとも古さを感じさせません。「英雄」など、ちょっと古楽器の演奏を思い浮かべるような歯切れの良さで、冒頭の二つの和音からその意外性に「おっ」と身を乗り出してしまいました。響きが立体的に聴こえるのは録音のせいばかりではなくヴァイオリンが両翼配置ということもあるかもしれません。テンポも、極端に速いわけではないのですがリズム感が良いので重たくなることがなく、かと言って軽々しい響きにもなりません。

・そしてチェコ・フィルがとてもいいですね。しっとりとした弦楽器、暖かい木管、うるさくないけど存在感のある金管、「ここ」と言うところでびしっと決まるティンパニー。もちろん、クレツキの指示もあるのでしょうが、オーケストラ本来の持ち味がこの演奏を一層魅力的なものにしているのは間違いありません。

・とにかく残りの曲を聴くのが楽しみですし、クレツキの録音をもう一度良く聴きなおしてみようと思います。うーん、まだこんな名盤があったとは・・・。この分だとまだまだベートーヴェンの全集が増えそうです・・・・・。

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