・1956年2月8日のライヴ録音。もちろんモノーラル。フリッチャイのこの曲の音源は初めてだろうか? 少なくとも私はフリッチャイでは初めて聴くレパートリー。全曲を通して引き締まったテンポが心地良い。終楽章のコーダでは楽譜にティンパニーを大分付け加えて効果を挙げている。スイス・ロマンド管の明るめの音色はそれはそれでいいと思うが、やっぱりドイツのオーケストラで聴きたかったなあ、とちょっぴり贅沢な事を言ってみたりして・・・。フリッチャイのライヴという事で爆演のようなもの(チャイコフスキーの5番のような)を期待するといささか肩透かしを食らうかもしれないが、そうでなければ十分に満足な演奏! このレーベルの放送音源の復刻はシューリヒトのブラームスの時みたいに少々がっかりなマスタリングの時があるが、今回は比較的素直で聴きやすい音だと思う。フリッチャイのブラームス、交響曲第4番の録音があったらぜひ聴いてみたい・・・。
Liszt/Brahms: Piano Concerton | |
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