覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

シューリヒトとウィーン・フィルのベートーヴェン交響曲第7番

2005年11月15日 | 音楽
・昨日は仕事で浅草へ行ってきました。帰りに仲見世を通ってきたのですが、しかし、いつ行っても混んでますね。さすが日本を代表する観光地であります。

・今夜はカール・シューリヒト指揮のウィーン・フィルの演奏でベートーヴェンの「エグモント」序曲と交響曲第7番を聴きました。このCDにはほかにモーツァルトの「ハフナー」とメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢~スケルツォ」が入っているのですが、時間が無かったのでベートーヴェンだけ聴きました。

・シューリヒト・・・この人に出会わなかったら今のようにクラシックにのめりこむ事は無かったと思います。私にとっては恩人でもあり、また様々な意味で恨めしい人でもあります。

・この録音は確かウィーン・フィルが戦後初めてアメリカへ演奏旅行に行ったときの物。1956年12月10日、ニューヨークでの録音です。演奏は、もうただただ「素晴らしい!」の一言。颯爽としたテンポ、ピーンと張り詰めた緊張感。ウィーン・フィルが必死に演奏しているのがまざまざと伝わってきます。「喰らいつく」って、こういう状態のことを言うのでしょう。第7番の終楽章など、うっかり触れたらやけどどころではすまないような熱さ! 第2楽章のまさに「アレグレット」という絶妙なテンポ、第1、第3楽章の小気味よい躍動感。「ああ、この会場に居たかった」とつくづく思う記録です。

・ちなみに、アンコールと思われるメンデルスゾーンがこれまたびっくり仰天、唖然とする鮮やかな演奏!!! この日の聴衆はまるで魔法にかけられたような気分になったのではないでしょうか。

・このツアーでのブルックナーの7番も大変な名演だったとか。その録音、残ってないのでしょうか・・・。うーん、聴いてみたい・・・。
コメント
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