源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

09葵02 はかりなき

2007年07月19日 | 09葵~12須磨
源氏物語歌集 109
巻九 葵 02 源氏

    はかりなき 千尋の底の 海松ぶさの
    生ひゆく末は 我のみぞ見む


2007-0719-ysg109
Kad02-096

□(源氏)「いと長き人も額髪は少し短うぞ編めるを、むげに後れたる筋のなきや、
あまり情なからむ」とて、そぎ果てて、(源氏)「千尋」と、祝ひ聞えた給ふを、
少納言、「あはれにかたじけなし」と、見奉る。 (源氏)「はかりなき・・・□(角文版)