空華 ー 日はまた昇る

小説の創作が好きである。私のブログFC2[永遠平和とアートを夢見る」と「猫のさまよう宝塔の道」もよろしく。

大自然と街角

2023-10-09 12:58:07 | 芸術




大自然と街角


ああ、この音色。悲しくせつない天の声のようだ。
どこかに、美しい森があるようだ。
小川が流れ、そこで、青い鳥が鳴いているようだ。僕の猫もないている。
ああ、何という神秘に満ちた自然美だ。
そう、君と僕は大自然と共に神仏の現れだ。
太陽が昇り、やがて夕暮れがやってくる。
夜には月がのぼる。そして、月日がたつと、満月なんて、美しい花を咲かせる
窓からは花がそよ風に揺れ、君の呼び声がする。
黄色いふさふさしたドレスを着た淑女の君がニャーと奇妙な声を出す
ああ、僕はとどまり、再びこの神秘な音色に耳を傾ける。
おお、何という美しさに満ちた君の黒い瞳
ここはどこだ、道に迷ったようだ
すると、さっきとは違う音色の呼び声が聞こえる
花園があったではないか。

おおここは春。
丘の緑の見える平原の中に、朝もやが立ちこめ、緑の大地の何という美しさ
どこまでも、続く並木の向こうに古い町が見える
おお、ここは何という伝統に満ちた家々が
そして、取り囲む緑の野
どこからか、聞こえるピアノの音

悲しみに似た中に小川の音が鳴る
そして、君の声がにやーっとかすかに響く
ここはどこだ
不思議な声だ  天の声か
猫が素敵なドレスを着ている。ああ、黒い瞳を持つそなたのしなやかな姿
ああ、何という美しい生き物だ
美しくも悲しくもその中に小さな喜びが隠されている
おお、緑の緩やかな大平原に月が浮かぶ


大平原に様々な花、小鳥、生き物がいる
向こうに、小さな街角が見えるではないか
何やら、嬉しげな ざわめきの音が聞こえる

お祭りなのか
それでも、僕の心は天を見る
大空に疾駆する鷹の姿は悠々と、姿を現しているではないか
夜になると、天の川が見える

昼間は太陽の光が緑の木立を照らし、その中に並ぶ 古びた美しい家々
そして何という美しい路地
ここに全てがあるではないか
黄色いドレスを着た、美しい黒い瞳の君はどこに行った?

中央に黄金の屋根をつけた古い石造りの建物
周囲を取り巻く緑の平原
沢山の小さな家々もある、そこに人々の生活が息づいている


おお、大地は生きているではないか
ここはどこですか。 先ほどの猫が僕に「にやー」と呼び掛ける
僕らは、仲間だ。  一緒に生きる仲間だ。
僕と君は大自然と共に神仏の現われだ。【全ての人も生き物もそうだ】
まるで、緑の絨毯のような野原
そして黄金の屋根をつけた 白壁の家で
君と休むとしよう


【久里山不識】
この詩には私の最近得た人生観【道元とスピノザの影響があるかもしれません】を入れたつもりです。それから、これは私の空想による詩です。私の先祖[江戸末期、商人から旗本になった ]の漢詩人の遺伝子も関係しているかもしれません。
もう一つの私のブログFC2 「猫のさまよう宝塔の道」のタイトルにありますように、私は昔から猫が大好きです。見るだけなら、
虎【 イギリスの詩人ブレイクの詩に、歌われていますね】も好きです。




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