空華 ー 日はまた昇る

小説の創作が好きである。私のブログFC2[永遠平和とアートを夢見る」と「猫のさまよう宝塔の道」もよろしく。

春のいのち

2020-02-17 10:23:07 | 文化

おお、寒いのに、フリージアが咲いている

街角にはまばらに雪がちらついているのに

おお 黄色いフリージアがさっそうと空に伸びている

もう梅も咲いているかもしれない

や、まだかな、それにしても、もうすぐだ。

小鳥の鳴き声には春のかおりがある。

小川のせせらぎは澄んで、温かい光が射している

柳の木には、緑の芽、桜の木には花のつぼみ

 

春が来たら、何をしよう

あの香り豊かなおいしい空気を吸ったら、何をしよう

まず、生きる喜びを感じるだろう

きっと、その時にはピアノ・ソナタが鳴るに違いない

自然の声に耳を傾け

永遠の輪廻の歯車に、畏敬の念をおぼえ

 

われは年をとって、親しい人はこの世から消え去った

しかし彼らのゆく所を私は知っている

私は彼らの声と顔をおぼえている。

今、ここの浄土にはきっと酒屋があるに違いない

もしかしたら、素敵なカフェーがあるかもしれない

そこで、再び、彼らと飲み、談笑しよう

 

霊の衣はきっとフリージアのようだろう

 

 

【久里山不識】

新型コロナウイルスの集団感染が起きて、広がる心配がされていますが、多くの人の努力により、早く収まることを願うばかりです。そういう願いをこめて、春の喜びが来ることを見詰めてみました。

 

川井郁子星に願いを


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2 コメント

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彩りゆたかに ()
2020-02-24 15:10:32
人も 自然の一部 なのだなと近年つよく
感じるので 殊に冬から春へ向かうこの時季

植物の芽吹きや開花を微笑ましく見つめます

梅の花も好きですね。。。

ちょうど昨日 お土産にもらったオルゴールで
『星に願いを』を耳にしていましたので
こちらのクラシック調の演奏も嬉しかったです
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空華ー日はまた昇る (久里山不識)
2020-02-26 14:19:02
コメントありがとうございます。春のいのちはまず、梅、そして桜それに、おいしい空気、さわやかなそよ風、そういう自然の喜びが私達人にも伝わってきて、それが、芸術にもなる。素晴らしい季節なのに、このコロナウイルスには驚き、それに、悲しみという状態ですが、せめて、人の心の中だけは、本来の春のように、友情に結ばれ、生きる喜びのある町にしたいですね、そういう気持ちからでしょうか、今度の詩も下手なんですが、掲載してみました。よろしくお願いします。
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