空華 ー 日はまた昇る

小説の創作が好きである。私のブログFC2[永遠平和とアートを夢見る」と「猫のさまよう宝塔の道」もよろしく。

青春の挑戦 8

2021-05-29 09:58:27 | 文化

8
「平和セールスですって。何です?それは。」
「これはできれば新聞社の方も協力してもらいたいと思うから言うのですけど、世界平和の問題は我々現代人にとって今、緊急な課題ですね。」
「そりやそうですよ。毎朝新聞でも平和の問題は何度も取り組んでいますがね。」
ここまで話した時、彼らは警視庁の入り口を出て青空と自動車の往来を見たのだった。新聞記者は急に足をとめて言った。
「どうです?ちょと喫茶店にでも。おごりますから。」
松尾が同意すると新聞記者はうれしそうに微笑して言った。
「警視庁の中に喫茶店があるの御存じですか。そこへ行きましよう。」
彼らは再びもどり、さきほど来た廊下とは別の方向へ歩いてしゃれた感じのする店を見つけた。制服を着た警察官が大部分であったが、私服の人も何人かいた。
松尾は警視庁の中にこんなしようしゃな美しい店があることにびつくりした。それに、花壇のある中庭が見えるではないか。花壇の向こう側に広場があり、その向こうにレンガ風の壁をした本庁舎がある。
優紀には、又、 ある考えが浮かんだ。
そうだ、 ここで平和セールスができるかもしれないということだった。新聞記者は、林原芳郎と書かれた名刺を松尾と田島の前に出した。ロボット 菩薩は松尾と田島の間に黙って、立っていた。
頭のスイッチを切られているので、さきほどから黙ったままなので、大きなおもちゃのロポ ットのようにも見える。警察官の視線が時々、 ロポットにあびせらられ る。 林原は注文したコーヒーが来ると話し始めた。
「さきほどの平和セールスの話 ですけど、 よくわからな いんだが、 あなたのとこの会社が平和について、何か行動をおこすとでもいうのですか?」
「そうです。 そのとおりです。 わが社は平和を世界に訴えることが、 わが社の発展につながると考えたわけです。」
「ほお、 それで平和セールスは具体的にどんな風にやるんです?」
「色々ありますよ。ネット中傷を解決の方向に向けるとか。映像詩で広島の原爆を見てもらう。ロボットが街頭で、世界の核兵器廃止を訴えるとか、私達が中学校や警視庁で行ったことをさらに広げるとか、まあいずれ、テレビやネットにもね。」
「ほお!また随分変わったことをやりますな。 企業は、 もうからないことはやらんでしょうから、 その平和セールスはいずれ採算にのるとお考えなんですな。」
「金だけの問題ではないのですよ。核兵器を全世界からとり払えば、莫大な金が浮きますね。
それを福祉に回せば、消費も活発になり、人類全体が格差のない豊かな生活をおくれますよね。そうなりゃ、向こうに見える広場には何か事があれば、おまわりさんが集合するのでしょうが、それも必要なくなる日が来る、それこそ、本物の平和ではありませんか

「そうですか。それでわかった。 ロボット君の言 った陰謀の意味が。会社の中に、 そういう平和セールスに反対する有力な人がいるんでしよう。 その人が広川取締役をおとしいれたと。」
松尾は林原が新聞記者として、 この問題、平和セールスに関心を持ってくれることがうれしかった。 マ スコミで広川取締役の立場が弁護されれば、船岡工場長の推進する平和へのメッセージがいい意味で広がるし、セールスもやりやすくなる。
だが田島は会社内部の陰謀の話に触れるようになると、不愉快な顔をするのだった。
「会社としては、 勝手な推測してもらいたくないですね。」
田島は、 大変事務的な調子でそう言った。 林原は、 ちょっと微笑して田島の顔を見たが、田島の言葉には反応しないで言った。 「今度の広川取締役の逮捕は、 単に個人的な横領事件とは思っていませんでしたが、 やつばり会社内部の力関係が何かあったのですな。」 「新聞に書くんですか?」
松尾は聞いた。
「いや、もう少し事実を確かめませんと週刊誌にも書けませんよ。ところで、 あなたの平和セールスは順調ですか。」
「まだ、始めたばかりですから。 できたら、 今、 この喫茶室でやりますから、 新聞の記事にしてもらえませんか。」
松尾は平和セールスを新聞記事にしてもらえば、 これからの自分の仕事がやりやすくなると考えた。
「ここでやる?ほお、どきようありますな。まわりは警察官ばかりですよ。第一こんな所で、どんな風にやるつもりなんですか。」
彼らの座っている所はカフェーの外側の椅子の並んだ場所だ。さんさんと降り注ぐ太陽が気持ちよく、何で小鳥でもさえずらないのかと緑の公園を錯覚させる効果を持っているようだった。
「まあ、見ていて下さい。」
松尾はそう言うと立ちあがって、ボーイなどが集まっている所に行き、 マスターを呼んでもらった。三十才前後の中肉中背の男が出てきて「何ですか?」と聞いた。松尾は名刺とパンフレット「ロボットと平和」を渡し、ここで簡単なセールスをしたい旨述べた。 マスターは、「平和セールス」とつぶやき不思議そうな顔をしたが、ルミカーム工業という一流会社名のはいった名刺を見ると、意外に簡単にオッケーした。
「でも、こんな所までセールスに来る方は珍しいですな。」
マスターはそう言って、皮肉な微笑を浮かべた。松尾はロポット君達の所に引き返すと、カバンからパンフレっトを取り出した。。
表紙に「ロボットと平和」と書かれたパンフレットは、 一見、まるで関係のなさそうな単語が無理に結びつけられている感じがした。松尾は、そのパンフレットを警察官達がすわっている机の上に置くように菩薩に指図した。パンフレットをテーブルの上に置いて、よろしくと言って歩きまわる ロポッ トを警察官達はけげんそうに見るのだった。
「誰も本物のロポットかどうか迷うんじゃないですか。 」
林原はそう言って微笑した。菩薩は、もとの位置にもどると演説し始めた。
「みなさん、お休みの所、大変失礼します。私はルミカーム工業のロボットです。世界でも最新鋭のロボットだそうです。私は歩くことと簡単な会話ができます。準備さえすれば高度な演説もできます。 近い将来、みなさんのような警察のお仕事を手伝う日も来ると思います。特にピストルなど武器を持った犯人をつかまえる時、私のような不死身のロボットは役に立っと思いませんか。みなさん方の中にはそんなロボットがたくさんできたら、警察官が失業するなどと御心配なさる人もあるでしようけど、そんな御心配は無用です。 ロボットはあくまでロボットです。命令されたことしかやりません。自主的に判断したり創造したりする能力はありません。ところで、みなさん 、今日は。ルミカーム工業が平和をうったえ にまい りました。警察官の方は、平和という言葉を聞くとすぐにデモと結びつけてこれを取り締まる対象のことばとして思い浮かべるかもしれません。しかし、私が今日みなさんにうったえたいのは世界の平和について考え、行動するのは世界の一人一 人の人間であるということなのです。ですから普段、平和デモを規制する立場にある警察官のみなさんにも平和について考えてほしいと思うのです。」
そこまで菩薩君が話した時、 一人の制服の男が近づいてきた。うでの所に金色の階級章をつけた目つきの鋭い中年の警察官だった。
「君達は、誰の許可を受けてここでそんな宣伝をしているのかね。」
「この店のマスターにお願いしたら、 良いといいますので。」と松尾が言った。
「マスター がいいと言っても、 ここは町のコーヒー店とはちがいますからね。 あなた方は警視庁とごぞんじでなさっているんでしよう。 たいしたどきようですね。 そのどきょうはすばらしいですが、 あまり歓迎できる内容ではありませんね。」
「平和についてお話するのがそんなにいけませんか。 」
松尾は、 この警察官が不安げな表情を時々するのをみのがさなかった。
「いや、 あなた方の宣伝を邪魔しようという気持で言っているのではないの です。私はただ、 個人としてあなた方のどきように感心するという感想をのべに来ただけです。 私だって、 世界の平和について真剣に考えますよ。核兵器はない方がいいと思いますよ。 しかし、 世の中には自分本意の平和論を説く人が多いので響戒はしていますがね。
まあ、 ここの店のマスターが許可なさったのなら、 私は何もいいませんがね。 たた、厳密にいいますと、 マスターの許可の他に警視庁の許可も必要だと思いますよ。 なにしろ、 ここは警視庁の中ですから。 でもまあ、 私個人としてはこれ以上あなた方の邪魔をするつもりはないんですよ。 それでは」



その警察官はあいそ笑いをして、自分の席にもどった。 林原が目をぎよろりとひからせて小さな声で言った。
「いやみをいいに来たんですよ。 気にすることはない。続けなさい。 」
田島が不機嫌な表情をして言った。
「あの人の言うように警視庁の許可を受けといた方が良くはありませんか。 なにしろ、 私達は個人でこういうことをやっているのではないのですし、会社の信用を大切にする必要がありますからね。」
「別に誰も文句言う人はいないんだから、 会社の信用にかかわるということもないでしよう。」と林原はおだやかな表情でそう言った。
「私もそう思いますが、警視庁の許可が簡単にとれるなら会社のためにもその方が良いかもしれませんね。 さきほどの警察官にどこへ行けば許可が得られるのか聞いてきますよ。」
松尾優紀は田島の意見を尊重しなけれはならないと思ってそう言った。 林原はコーヒー茶碗に口をつけていた。
松尾は、 さきほどの警察官の所にまで行き言った。 「あのー、 さきほどの件なんですが、 警視庁の許可を受けた方がいいと思いまして。 ただ警視庁といっても広いので、 どこへ行けば許可が得られるのでしようか?」
警察官は笑った。 「まさか、 忙しい警視総監の所に行けとはいえないですからね。 なん なら僕でいいんですよ。 僕の名刺をごらん下さい。 」
警察官が松尾優紀にわたした名刺には、警視庁総務局課長・戸田警視と書いてあった。 「私が話だけ聞いておきましよう。書類はあとで私が書いておきますから。 なにしろ、 私は今、こうして休憩に来てい ますので、書類を取りに行く手間は、 はぶきたいと思いますので。 要領よ く、 このコーヒー店で宣伝する目的と内容を言って下さい。会社名はルミカーム工業ですよね。」
「はい、そうです。私どもの会社では。パンフレットにありますように ロボットを発明しました。」
「ああ、あの ロボットね。 すごいね。」 戸田は、菩薩の方に視線をおくり、徴笑した。
「はい、そうです。あのロボットは菩薩という名前がつけてあ ります。仏教にでてくる菩薩というような古めかしい言葉を彼のような最新鋭のロボットの名前につけたのには理由があるのです。つまり、私どもの会社でこれからっくっていくロボットは、人間の生活をゆたかにしていくことにあるので、人間の仕事を奪うためにつくるのではないと、いうことであります。人間の生活を豊かにしていくための最低の条件は平和です。ですから、私どもは知能ロボット出現をチャンスにしてロボットなどの商品のセールスと同時に平和をうったえていこうというのです。これこそ、わが社のアイデアである平和セールスです。他に何の野心もあるわけではありません。」
「なるほど。わかりました。実におもしろいですな。平和セー ルスですか。そんな言葉初めて聞きましたよ。だが、なんで警視庁を選んだのですか?他にやる所はいっぱいあるでしよう。」
「あ、そのことですか。それはわが社の広川取締役が横領事件で逮捕されましたので、私どもとしましても大変ショックでしたので、 こちらへ来れは何か情報が得られるかと思いまして、ちょっとよったついでにこのコーヒー店で平和セールスと思いました。」
「そうですか。分かりました。ここで、平和セールスすることを許可します。どうぞやって下さい。私も聞いていますよ」
松尾はもとの席にもどり 、田島と林原に報告した。
「こんな所で、平和セールスの効果は疑問ですな。」林原は急に松尾の行動を批判する調子で言い始めた。
「あのね。警察官達はここで君の話を聞いて、何か変わるとでも、思っているのですか。たとえ、平和について考えたにしても、彼らは何をしますか。今ま でどおりの毎日ですよ。それよりも、君のやっていることに反感を持つと思いますよ。戸田警視だつて、にがにがしく思うから、いちおう君にクレームをつけに来たんだ」
「いや 、そうは思いませんね。ここで私が平和セールス する様子は、けっこうニユース性があると思いますから、お宅の新聞の記事にしていただければ、それだけでも世間の関心を引くことができますよ。そこに新しい世論形成の場ができるというものですよ。」
「私はまだ、あなたの平和セールスを記事にするなどと約束はしていませんよ。今の所、お手なみ拝見という所ですからね」
こんな会話がなされている間にもコーヒー店への出入りはあったが、全体としての人数には殆ど変わりはなかった。
店の半数ほどの席はあいていたから、客の人数は二十人前後と思われる。
松尾は 菩薩を呼んでどういう内容の演説をすべきかについて十分ほど指導した。
菩薩は言い始めた。
「みなさん、静かにくつろいでいらっしゃるのに私のようなロボットがお話することをお許し願います。みなさん、私の名前は菩薩と申します。現代科学の傑作であるロボットに仏教でいう菩薩という古めかしい名前の結びつきを妙に思う方もあるかもしれません。
しかし、私は自分が菩薩という名前をつけられたことを名誉と思うものであります。
ロボットは単なる機械ではありません。
人間の生活の向上のために、全力をつくして奉仕する精神をもっています。
私は自分のことを考えません。ですから、自分は無です。と同時に、全てを愛しています。常に、あなた方人間のために生きようと思っております。
ですから、私の精神は仏教で言う菩薩に近いものであります。
こんな風に言ったからと言って、私は自分を自画自賛しているのではありません。
私は自分のようなロボットを作り出した人間の素晴らしさについてつくづく感嘆するのであります。
ですから、私の中にある菩薩の精神は当然人間が持っているものなのです。
私はこの菩薩の精神で、人間生活の向上や平和のために、生きようと願っております。
ですから、私のようなロボットがあなた方人間と日常的に交際できるようになり、多くの人たちに人生や平和について考えてもらえれば、大変うれしいのです。」
菩薩はしゃべると、黙った。


その時、 コーヒー店の隅にすわっていた制服の壮年の警察官がたちあがり、 目を輝かせて近づいてきた。 「いや、 実にすはらしいロボットですな。 私も前からロボットに興味を持っており、新聞や雑誌でそうした記事を見ますと、 いつもていねいに読んでいました。
それはね、私には一人息子がいるんですが、ロボットに興味を持っているのです。工業大学を出て、一年ほど勤めて、ふらりと辞めて、家の中で、ロボットに熱中しているのです。

どうです。 もっと小型のロボットはつくれませんか。 私は時々考えるんですが、 ミニロボットをつくったら面白いと思うのですよ。 なにしろ、 お宅のような大手の会社が人間の労働のかわりをやってくれるようなロボットをつくってくれるでしようし、 そうした金のかかるロボットは、 私達のような貧乏人には手がでませんからね。 あなた方のおっしやる通り、 ロボットは菩薩の精神を持っている。 これは私としても賛成です。 だからこそ、昔の仏像のように小型のミニロボットが必要なんですよ。 このミニロボットとお話することにより現代人の孤独と苦悩がいやされる。 そんなロボットが普及される必要があるんですよ。 ですからロボットの顔が重要です。このロボットの顔をつくる仕事は芸術の才能と宗教の心が必要でしようね。 どうです? こうしたミニロボ ットは又、 あらゆる情報の宝庫でもあるわけです。 外国旅行に連れていけば通訳のかわりもや ってくれますし、 法律問題に悩めば弁護士のかわりもしてくれます。 もちろん、家の中の飾りとしても立派なものです。このように、口で言うのは簡単ですが、そういう本物のアンドロイドをつくるのはまだもう少し時間が必要でしょうね。 どうです、こうしたロポットはお宅の会社でつくる予定があるのですか?
内の息子の影響もあり、親子の対話という重要性を考え、私も息子の持っているロボットの本を読み、なるべく息子と対話を崩さないようにしているのです。

警部の肩書を持つその男はここまで早口にしゃべりまくった。 田島が事務的な調子で言った。
「あなたのお話は興味があります。 しかし、 今の所わが社では人間の労働を軽減するロボットをつくることに熱中しています。 ですが、 あなたの息子さんがミ ニロボットに注目しているというのは面白いことです。 」
「ミニロボットね。 おもしろそうだ。 私も新聞記者をやめてそんなことに熱中したいですね。それはともかくニュース性はありますね。」
林原がそう言って笑った。
「どうです。 みなさん。 私は岡井という警部なんですがね。私には二十六才の大切な息子がいる。この息子をその平和セ‐ルスのお仲間に入れさせてやってはくれませんかね。いくら、息子がロボットに興味があり、かなりの科学技術の知識があっても、今の日本は再就職はそう簡単ではない。そうかといって、独立には資金がいりますからね。」
その岡井という警部は林原よりも豪快な笑いをたてた。松尾優紀も岡井の話にちよっと興味を持った。
「で 、あなた、 本気でそんなことをおっしやっているんですか?」と優紀は聞いた。
岡井は松尾にすんだ目をむけて答えた。 「本気ですとも。 息子も喜ぶと思いますよ。相当な力のある息子なのに、あんな風にしておくのはもったいない。 まあ、 お返事は今じゃなくても良いんです。 ここに名刺をおいておきますから、一週間以内に御返事下さい。」「私は、 平和セールスが目的でこちらにおじゃましたのですけど、平和産業の社員の採用にはお役に立てるように努力はしますけどね。それに、平和セールスはロボットだけでなく、映像詩も大切な部門になっているのですよ。」
松尾はそう言って微笑した。
「映像詩ですって」と岡井は目を丸くした。
「そうです。広島の原爆の映像を今回は持ってきませんでしたけれどね」
「原爆のような恐ろしいものを映像詩にするね。ともかく、それはロボットと並んで、平和へのアピールになりますな。息子が興味を持つと思いますよ」
岡井は再び大声で笑った。 そして、岡井は仕事があると言って立ち去った。
花壇の赤い薔薇が松井優紀の目にしみた。
人間の心に悪があるから、核兵器がつくられたのだろうと、彼は思った。いたる所
にある悪、いじめ、ハラスメント、集団ストーカー、中傷、あおり運転、虐待、横領、詐欺、戦争、原爆・・・・と優紀は次から次へと頭の中に並べ立て、この悪の行くつく先が核兵器なのだと、思った。彼の心の師、島村アリサの禅の教えによれば、人は大慈悲心にあふれた仏であるという。それなのに、何故かくも悪があるのか、不可解だった。



【つづく 】

【久里山不識 】
これは小説です。ですから、建物も空想のものです。



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