民主党と自民党の綱領を読み比べたが、具体性と論旨において将に「提灯と釣鐘」の感がある。
理念具現の方向を解説書として掲げている自民党に対して、A41枚程度の理念のみ示した民主党。綱領無き政党との揶揄打破のための急造とはいえ、中学生でも書ける総花式の内容で国民・有権者を馬鹿にした内容である。多数の政策秘書を公費で抱えている政党として《やっつけ仕事のマニフェストによって瓦解した政権の轍を踏む綱領》は、党の存在と信義すら疑われるものである。
横路・赤松・辻本・阿部氏をはじめとして旧社民(社会)党の残党が重きをなし、連合に支えられた民主党。国防等の重要案件で統一した方向性を見い出せないならば、かっての社会党のように「左派・右派民主党に分裂すれば、まだ理解できる政党となるのではなかろうか。
党改革、2大政党実現、政権奪取を標榜するならば、まず綱領の見直しと理念具現の道筋を示して欲しい。