10月15日(日)9時5分に起床。昨夜はかなり降ったようで、花木も
生気取り戻したように見える。
昨日から始まったプロ野球日本シリーズ出場権かけて争うクライマックス
シリーズ(CS)で、広島―DeNA戦では死闘を演じ、パリーグのロッテ―
ソフトバンク戦では怪腕・佐々木朗希投手が快投した。でも購読している
スポーツ紙は、いずれも中面で地味に報道しているだけ。
1面は競馬の美人騎手の話題をでかでか。阪神以外の球団には冷たいもんだ
ねえ、と変に感心する。
そのCSファーストステージ2戦目も広島が勝って、18日から阪神と甲子園
でファイナルステージに臨むことになった。
今日は月一の墓参日。お昼過ぎから長女運転の車で出かける。予報では前夜
から雨が残ることになっていたが、からりと気持ちの良い秋空になった。
9月に入っても猛暑が続いたせいか、墓苑周りの木々もまだ青々だ。空にば
まだ夏の名残りのような入道雲が浮かんでいる。わずかにススキの穂やヒノ
キの実などが「秋」を思わせる程度。
帰りにコーナンに寄って、園芸用の種まき用土やカナのトイレの砂など買う。
<秋にはそぐわない夏模様の雲>
<風に揺れるススキの穂は秋模様>
<ヒノキの実。春先には花が咲き花粉を飛ばす>
16日(月)9時40分、寝坊して起きる。快晴。キンモクセイの香り、いよ
いよ強烈になってきた。
土曜出勤の娘は月曜日は代休、ゆっくりできる。
日本の大都市には「緑」が少ない、という。高層ビルが林立する一方で、その
分、公園や空き地から樹木が消えていくように見える。でも都市の緑を考える
場合、住宅の庭にある一本の木に注目されることが少ない。
劇作家の山崎正和さんは丸谷才一さんとの対談で、東京に緑が少ないという意
見に「庶民の猫の額のような庭に一本の木が生えていることを忘れている。パ
リの街の中は全部石畳で、一つの町のブロック全体が一つの建物のようなもの
で、木一本生えていません」言っている(「半日の客、一夜の友」文春文庫)。
秋の街を歩いてキンモクセイの香り、春には塀越しに満開の桜を楽しめるのも、
それぞれの庭に植えている一本の木の恩恵だろう。
都市の緑と言えば公園や街路樹を連想するが、家々の庭にある一本の木のことを
もう少し見直しても良いかもしれない。
谷村新司さんが逝去された。まだ74歳の若さで。「昴」「群青」「サライ」
「いい日旅立ち」「冬の稲妻」など数々の名曲、ありがとう。