リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

市長選、ツワブキ、3冊の小説

2022-11-15 10:53:59 | 日記

11月13日(月)9時に起きる。今日は一日雨模様の予報。午後から降りだした。久しぶり

に本格降雨、草花の水やりからも解放され、ゆっくり過ごす。

近畿地方で木枯らし1号が吹いたそうな。去年より21日遅いという。間もなく冬の足音が聞こ

えてきそう。

 

今日は尼崎市長選挙の告示日。現市長は3期12年務めた女性市長。尼崎市は女性市長が2代続

いたが、今回の候補者は二人とも男性。一人は日本維新の会公認、もう一人は現市長の後継を自

任する尼崎市教育長。維新の会の市長が誕生すれば、大阪市に次いで二人目とか。私は維新の会

はどうも胡散臭い感じがして、好かんね(あくまで個人の感想です)。教育長の候補はどんな人

かよく分からないが、20日の投票日までに検討しよう。

 

我が家では非常食用にカップラーメンを備蓄?している。ちょうど1年たって、賞味期限が近づ

いたので、昼食はそのカップラーメンを消化する。ちなみにカップラーメンは、昔に比べぐっと美

味しくなった。ペットボトルの飲料水も1年ごとに更新、古い水は炊飯用に順次利用、使い切る。

ツワブキもきれいに咲いている。晩秋から初冬の花の少ない時期に、ひときわ黄色い花が目を引く。

2年前ご近所から一株もらったのが、大きく育った。ツワブキは半日日陰に適し、手入れしなくて

もよく育ち、私のような手抜き常習者向きの花だ。

 

14日(月)9時に起きて雨戸を開けると、「曇り時々晴れ」の予報がぴったりの空模様。風は少し

冷たい。

ここ10日ほどの間に、傾向が全く違う3冊の小説をたて続けに読んだ。澤田瞳子「名残の花」(新

潮文庫)、青山文平「つまをめとらば」(文春文庫)、宮部みゆき「さよならの儀式」(河出文庫)。

明治維新後「お江戸に置き去りにされちまった」南町奉行の鳥居耀蔵(妖怪)と狂言役者の「名残の

花、しなやかでしたたかな女の生き様を優しい眼差しで切り取った直木賞作品の「つまをめとらば」、

「初のSF作品集」で注目の8編の宮部ワールドの「さよならの儀式」。

 

私的には、初めて読んだ青山文平作品「つまをめとらば」が、一番心に響いた。ふとすれば泥くさい濁

りが混ざり勝ちな男と女の関係を、滋味あふれる筆致できれいに包み込む心地よさに救われる6編の武家

小説集。圧倒的支持で直木賞受賞が決まったという。

「名残の花」は、澤田瞳子さんの近作。ご一新(明治維新)後を描いた小説は多くあるが、かつて「妖

怪」と嫌われた南町奉行鳥居耀蔵が失脚し、23年間の幽閉を解かれて目にした旧江戸(東京)の変わり

果てた姿に憮然・愕然としながら、かつて弾圧した能・狂言役者と出逢ううち、徐々に変わり始める。

宮部さんの「さよならの儀式」は、同じSF小説の部類に入る「蒲生邸事件」など美しいファンタジー

ものとは異色の、寒々とした印象のSFのような気がして、馴染めなかった。著者の宮部さんは刊行に寄

せて「作家的血液検査の結果を見るようで、嬉しくもあり恐ろしくもある作品集」と帯に書いている。

小説(物語)の世界は、時空を超えて過去や未来まで無限に飛び回れるから、これ以上の至福の時はな

い。

 

   🌸 晩秋を彩るツワブキ 🌸

      📚 3冊の小説 📚