ASUS ROG Dominus Extreme

戯休「今日は　ASUSのマザーボード『ROG Dominus Extreme』のお話をしましょう。」
侍「マザーボードを取り上げるのも随分と久し振りですね。」
戯休「良くも悪くも代わり映えしない部分もあるしね・・・。　CPUが新しいのが出れば、それに合わせて刷新されて、機能はその時合わせでみたいな。」
芸術家「ううん♪　でも本来、マザーボードなんて黒子でナンボさ？」
戯休「確かにね。　全てを支えているのに姿は見えず。　建物の基礎みたいなもんだ。」
侍「とはいえ、スマホのお陰で以前よりは興味のない人でもメモリやストレージ、CPUとか通じ易くなってるという話は目にしますけど、マザーボードってのは通じ難いでしょうね。」
戯休「PC好きであっても、気にするのは自作派だもの。　ニッチなのは仕方がない。　だけどそれに該当する方々は、何しろストイックで情熱的。　スマホだタブレットだと冷や水浴びせてきても、ストーブに当たる水滴が如し。　瞬時に蒸発してくれるわ！」
芸術家「散々スマホにドキドキ、タブレットにぬはぁんとか言っておいて、それさ？」
戯休「世の中、力だけでも理想だけでも駄目なんだよ・・・。」
侍「それっぽいこと言ってるようで、てんで的外れですがそれは。」
戯休「気にすんな。　で、そんな前フリはさておいて・・・久し振りの高級マザーに胸が躍るな。　お値段まさかの20万円前後。」
芸術家「それは驚きさ？　もしかして、ガッチガチの業務用さ？」
戯休「ところがどっこい、個人用。　何しろ型番の通り、ROGブランドなんだから。」
侍「ゲーミングを見据えてるのか・・・。　でも、昨今ゲームも金になるケースが多くなったし、ある意味業務用とか・・・？」
戯休「・・・その考えには至らなんだ。　ガッチガチのゲーミング・・・・うん、業務用として扱っても違和感なさそう・・・・。」
芸術家「そもそも何でそんなに高価なのさ？　主殿の大好きなデュアルCPU対応ってわけでもないさ？」
戯休「確かにデュアルCPUではないけれど、Xeon対応のIntel C621チップセットを搭載してる。　W-3175Xの利用に最適というのが謳い文句さぁ。」
侍「いやそのW-3175Xってのにそんな馴染みというか聞き覚えが無いんですけど。」
戯休「28コア/56スレッドとワークステーション向けではあるけれど、倍率ロックフリーな辺りが自作erなアニキ達の心をキュンキュンさせちまってるXeonなのさぁ。」
芸術家「それはまた大層な品っぽいさ？　それ自体がいくらするさ？」
戯休「税込みで40万円近く？」
侍「・・・笑えないですね・・・。　マザーボードと合わせて60万円とか・・・。」
戯休「世の主流からは外れるけれども、それでも得たいものはあるのさ・・・。　それにほら、本気の本気であれば、この位出してもおかしくないかも？」
芸術家「その辺の価値観の独特さが趣味の世界の『あるある』さ・・・？」
戯休「もしかしたら世の中には、いわゆる普通のゲーミングPCに払う20万円と、これらを用いたPCに払う80万円近い金で左右される勝負の世界があるのかもしれないのだぜ・・・？」
侍「単なるスペック厨な主殿とは生息域そのものが違うってことですね・・・。」
戯休「自他共に認めるヌルゲーマーですから、私。　まぁ正直、マザーボードとしての機能については現状他のと大差はなさそうではあるんだけど。　勿論、上のほうのとね。」
芸術家「じゃあもう本当に。そのCPUの為だけにどこまで懸けれるかって話さ？」
戯休「俺とすれば気持ちは痛いほど分かるけれども。　不要であっても過剰なパゥワァー！　大艦巨砲主義の醍醐味よぉ！」
侍「あー・・・好きそうとしか言えないですね・・・・。」
戯休「まぁでも冗談抜きで・・・こういうマザーがあるのなら、デュアルCPUスキーも卒業できるかもって気にはなるよね。」
芸術家「ううん♪　物理的にどうこうって話からようやく、さ？」
戯休「完全にワークステーションな仕様のマザーではないというのは、個人使用の観点からすればやはり魅力ですよ。」
侍「でも価格とか気になりません？」
戯休「仮にこれで考えると、半分にして14コア/28スレッド　3.10GHzのXeonを買うとすると・・・普通に1つ20万円以上はするだろうし。」
芸術家「そう考えると確かにお得な気さえしてくるのが業の深いことさ？」
戯休「そう考えていくと、中々妄想が捗るわなぁ・・・。　ああ、早く買うだけ買ってる巨大PCケースを使いてぇ・・・・。」
侍「カビ生えますよ？」
戯休「嫌な事言うない・・。」