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古墳に潜む不動の盛土

2008年05月05日 | 盛土が安定すれば安心

1100年以上変動していない盛土

太田ジオリサーチのブログにこんな記事がました。

日本最古の「一度も地震で変動していない盛土」を見に行きます(釜井先生の研究フィールドです)。1100年以上変動していない盛土というのはほとんど無く、なぜ変動しなかったのかということを確かめるための調査が行われています。他の盛土にはない極めて特徴的な歴史・物性がありますので、とても興味深いところです。

ここでは、すぐそばで慶長伏見地震(1596年;マグニチュード=7.5京都三条から伏見の間で被害がもっとも多く、伏見城天守が大破し、石垣が崩れて5百余人が圧死した。京都では寺院や民家の多数が倒壊し、「洛中の死者4万5千」の記事もある。)がありましたが、そのときにも動いていません。京都では約100年に1度大地震がありますが、それらを経験してもまだ変動をしていない希有な盛土です。

そういえば、渡辺邦夫先生の『地中の虹』にも古墳の安定性についてまとめられていました。
http://www.d1.dion.ne.jp/~kinmirai/01-Chichu-no-niji.html

いにしえの技術が最先端の知見につながる。興味深いところです。


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