防災ブログ Let's Design with Nature

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地震と耐震の法律

2009年12月21日 | 災害の記憶と想像力

下山先生のブログに「日本建築技術史年表」が掲載されていました。年表といえば、私も雑誌に投稿するための年表を作っておりました。地震と耐震の法律に斜面災害等との対応をまとめて、地盤も耐震化を促すものですが、下山先生の年表の迫力に押されてしまいました。

下山先生の記事には、「技術は突然生まれるものではなく、醸成されるものだ」という認識がないのです。
というフレーズがありますが、地盤はまさに醸成されるものです。どういう過程で醸成されたのかを知ることによって初めてどのように付き合っていけばよいかの考察が始まるのです。単純に定数を与えクリックするだけで得られた答えに対して、あれは想定外、これはイレギュラーと言い訳作りに終始し勝ちな最近の調査業務。。。下山先生の年表もよくかみしめたいと思います。

それにしてもこうしてみると、最近地震が頻発しているのがわかります。また、ゲリラ豪雨や地球温暖化とおいう言葉のなかった時代に豪雨による災害も頻発しています。

そのたびに(そして事後に)法律が後追いで整備されていくわけですが、コンクリートで抑えるにしても、ソフト対策のための調査(調査のための調査というべきですが)、そこに災害史(誌)が振り返られることはありませんでした。記録としての災害がないにしても、地形や地名が災害の歴史を物語っているのですが、市町村合併に代表されるように何のことかわからない名前になってしまいました。即戦力ばかりを求めるよりも人を育てる会社の方が健全であるということを聞いた事がありますが、似ているかもしれません。


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