防災ブログ Let's Design with Nature

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亀の瀬地すべり

2009年12月12日 | 災害の記憶と想像力
http://mainichi.jp/kansai/news/20091210ddn012040019000c.html
日本有数の地滑り地帯とされる大阪・奈良府県境の大和川流域(大阪府柏原市)で、明治時代に造られた旧国鉄関西線亀ノ瀬トンネルの一部が原形で見つかった。国土交通省大和川河川事務所と柏原市教委が9日、報道機関に公開した。トンネルは1931~32年の地滑りで崩落したと考えられており、関係者は「残っていたのは奇跡的」と驚いている。

 トンネルは1892年、旧大阪鉄道が建設。地滑りでは、トンネル(長さ約1・5キロ)内に亀裂が生じ、坑門が崩壊した。国鉄はトンネルを閉鎖し、対岸の現行ルートに線路を付け替えた。

 同事務所が昨年11月、地滑り対策の排水トンネルを掘削中に偶然発掘した。長さ39メートル、高さ4・6メートルの馬てい形で、当時主流だったレンガ積み。レールや枕木は撤去されていたが、蒸気機関車の煙によるとみられる煤(すす)が残っていた。レンガにはひび割れもなく、アルファベットの「E」と読める刻印も見つかった。

 同事務所は来年度以降に一般公開の方針。石田成年・同市教委文化財課主査は「トンネルすら押しつぶす地滑りのエネルギーを目の当たりにできる場所としても貴重」としている


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