防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

いさぼう工法ニュース 「ノンフレーム工法」

2010年04月06日 | 技術動向
昨日法面緑化に関する記事をUPしたばかりですが、今日になって”いさぼう工法ニュース”のメールが届き、ノンフレーム工法の案内がありました。

http://isabou.net/index.asp?jump=/sponsor/non-frame/index.asp

設計担当者へのインタビュー記事もありました。

急傾斜地崩壊危険箇所において、家も密集していて大型重機が入れない。しかも景観形成重要エリアに指定されているので樹木の伐採はできない。そこで、建設残土処理も伴わない、生態系も乱さない(このためCO2削減にも貢献)というロックボルトを主体とした工法です。

急傾斜地と言えば法枠か擁壁が代名詞、といった表現もありました。

関連する書籍で【生態学的な斜面・のり面工法-これからの緑化手法】2006年(ああ、今はなき山海堂)がありますが、182ページに【植生の生物工学的能力】という表現があって、

植生は、その地域で自然淘汰されながら、厳しい環境のなかで生存してきた個別の能力を持っている。その生物工学的能力は、外力や外敵に対して植生を保護し、土中に強力にその根をはり巡らす結果、地盤の引っ張りに対する抵抗力を増大させ、さらに植生周辺において荷重分散と伝達作用が働き、安定な構造効果を発揮する・また、植物の持つ再生能力と増殖能力にも注目しておく必要がある

と述べられています。”利”にかなった”事業”のためではなく、”理”にかない自然の気持ちにたった説明で、理解しやすい文章です。

最新の画像もっと見る