防災ブログ Let's Design with Nature

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情報洪水のコントロール

2008年05月19日 | 災害の記憶と想像力

高床式の住宅促進を提案 温暖化で降雨量1.5倍も
http://www.usfl.com/Daily/News/08/05/0516_023.asp?id=60751
土交通省の社会資本整備審議会治水対策検討小委員会は16日、地球温暖化に伴って水害や土砂崩れ、渇水の危険が高まるとして、災害に強い地域づくりや1階部分を駐車場とした高床式の住宅の促進など、国の対策強化を求める最終報告をまとめた。

 報告書は、今後100年で国内各地の豪雨日が増え、年間で最も降雨量が多い日で平均1.1~1.3倍程度、最大1.5倍になると予想。既存のダムや防波堤などの治水設備では住民の安全を確実に保てないと指摘した。

このニュース、もうすこし気をつけて読む必要があります。
根拠となっている観測値は、おそらくアメダスと国交省のデータと思いますが、アメダスは今から30年前に整備されたばかりで、観測網が今の密度になったのは、もっと歴史が浅いのです。

今年は、昭和13年阪神大水害から70年、昭和28年西日本大水害から55年、局地的には現在以上の豪雨が発生している可能性は十分にあり、ただ単に"観測されなかっただけ”の可能性が高いからです。

地球温暖化によって発生しやすいのは、玉石混交の情報洪水です。氷河性海面変動など、地学的背景を十分に学んでおく必要があります。


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