防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

10年一昔では救われない

2008年08月30日 | 災害の記憶と想像力

牛山先生のブログに興味深い記事がありました。

http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/
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過去の災害のことを速やかに忘却し,あたかも全く経験もしたことがないような現象が次々に発生しているかのようなとらえ方がなされることに懸念を持っているだけである.過去の災害の教訓「だけ」を重視することは無論好ましくない.
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確かに岡崎市で1時間147㎜の雨と聞いたときはびっくりしましたが、きわめて局地的であることにも驚きました。そして、2000年8月の東海豪雨ほどではないなあ、というのも実感でした。

でも、相変わらずマスコミ報道は”地球温暖化犯人説””こんなのはじめて”の論調です。昨日の愚痴ではありませんが、扇情的です。かといって、圧力がかかっているような深刻さを見えないし、浅い取材でしったようなことをいっているという感想です。

岡崎の観測値は確かに記録的ですが、「観測史上最高値」は1982年7月の長崎大水害(長与町役場で185㎜/時間)です。第2位の記録を大きく引き離しているのです。今から26年前なのですが、だれも地球温暖化など言わなかったはずです。異常気象という言葉をすりかえてはいけないし、自然現象をもっとよく理解して伝えるべきことだけつたえるべきです。

たかだか10年未満で”こんなのはじめて””地球が狂ってるう”などというのでは、災害にあったときパニックになってしまうだけです。一番必要な防災用品は、現場の情報から出てきた正しい情報です。


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