防災ブログ Let's Design with Nature

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信州大学の災害報告書

2008年05月10日 | 各地でのTOPICS
○信州大学研究会が2006年7月土石流災害報告書を作成

これまでの土石流災害報告と言えば、土石流の発生機構や砂防ダムをどう造成するか(砂防ダムの造成が前提にありき)でまとめられていました。

この報告書は、土石流は繰り返し発生するということ、岩石は風化するということ、山崩れはなくても水が飽和することで土石流が発生すること、森林こそ最大の砂防効果をもつこと、など、実に総合的な見方がされています。

お固いマニュアル報告書とは一線を画した、示唆に富む内容となっています。
http://www.shinmai.co.jp/news/20080509/KT080508FUI090003000022.htm

歴史は人間の叡智によって繰り返さないように努力することも可能だと思いますが、自然は必ず繰り返します。そういう前提にたって、自然とうまく付き合っていかねばなりません。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
先越されました (happyman)
2008-05-12 08:36:58
私はその大学卒業生なので、このレポートを読み始めてはいたのですが、取り上げるのを先越されました。
長野県の土木といえば・・・昔からの方法を踏襲した硬派なところとかねてから聞いていますが、最近はそうでもなくなりつつあるのでしょうか・・・
それを行政がどう汲み上げるかは興味のあるところであります。
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しなやかというわけには (下河)
2008-05-12 09:44:31
脱ダムの揺り戻しもあるかも知れませんね。まだまだ硬派だと思います。

行政がどうくみ上げるかについては、私はとってもさめていて、特に”建設省”系統じゃあ汲みあげないでしょうね。

環境省か文部科学省が研究費としてとりあげ、いや、取り上げてもらえるように営業的仕掛けを行うほかないのではないかと思います。
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