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GWは天気にめぐまれ、以前から予定していた七面山登山をしてきました。1989mですから結構な山ですが、登山道は良く整備されていて山頂まで3時間半くらいで上ることができました。
七面山といえば、一般的には日蓮宗の寺院があり信仰の山として有名でしょう。一方で、山地の防災や地形・地質に関わる技術者にとっては、岩盤クリープに伴う大規模崩壊の山として有名でもあります。千木良先生の著書『風化と崩壊』http://www.d1.dion.ne.jp/~kinmirai/05-Fuuka-to-houkai.htmlに詳しく書いてあります。
写真は標高1500mを超える場所にある寺院の池です。岩盤クリープ領域で地層が東方に倒れかかり、V字型の断層ができて、船の底のような凹地が形成されたと考えられています。
私としてはどうしても空中写真が見たかったので買ってみましたが、これぞ2重山稜といった感じ、また日本を代表する地質構造線が走る地域で、地形変化が活発、まさに動くこと山の如しです。敬慎院の鐘の音にも諸行無常を感じました。