君が代の歌詞のなかに「さざれ石の巌となりて」という部分があります。さざれ石とは、石灰成分の多い山にあ<WBR>るのですが、川の小石<WBR>や砂利に石灰が付いて<WBR>固まり、小石の塊のよ<WBR>うになった石で、これが更に大きくなり<WBR>、巌(いわお=巨大な<WBR>岩)にまで成長し、そ<WBR>れに苔が生える(苔は<WBR>数ヶ月で生えるけど)<WBR>までという意味です。私がいまいる現場にもこのような渓流が沢山あります(そうえいば”沢山”という字が、”沢”と”山”とからなっているのも面白いですね)。このような地質学的タイムスケールも十分に視野にいれると、自ずとどのような防災対策が必要か、不必要か、わかってきます。