防災ブログ Let's Design with Nature

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10年に満たない観測史 - 牛山先生のブログから -

2009年07月06日 | 災害の記憶と想像力
牛山先生が河川情報センター講演会の記事を公開されていました。一部抜粋します。
http://www.river.or.jp/koueki/090611/result.html

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最近の豪雨災害に関する情報の整備状況、これも今日お集まりの皆さんでしたら今さら言うまでもないわけでありますけれども、例えば国交省の川の防災情報というホームページがありますが、非常に濃密な雨量観測所、それから水位観測所のデータといったものが、我々は簡単に見ることができるようになったわけであります。ほんとうにもう今すっかりこれが当たり前になりましたけれども、こんなふうになったのはまだ10年たっていないんですね、それだけ大きな変化が生じたわけです。川の水位も非常に懇切丁寧に出るようになってきたというのは、ほんとうにこれは今は当たり前になっちゃったんですけれども、これもごく最近のお話であります。
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観測史は、これほど浅いものです。観測史上最高を記録という文言に、安易に流されるなということです。私が今言っている現場も、昭和33年狩野川台風が語り継がれていますが、その当時と比べて観測網が随分拡充されているので、今後も新記録が出るかもしれませんが、そういった情報に過去の災害の記憶が流されることのないようにしたいものです。