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地質と調査 - 小特集地盤と災害 - 昭和84年

2009年07月05日 | 防災・環境のコンセプト
全国地質調査業協会連合会が出している「地質と調査」の2月号に、同じ会社の大野さんも論文を投稿したので、ひととおり読んでみました。

大野さんの論文は、災害廃棄物の発生形態やその処分方法についての考えをまとめられたもので、大野さんが第一人者です。最近は地震の活動期であり、そこへきて社会インフラの更新時期でもあります。災害廃棄物がもたらすリスクとして、火山灰や崩壊土砂の中などに長期に埋没、放置された災害廃棄物は、複合的汚染の発生源、火災や有害なガス等の発生が懸念されます。しかし、この環境リスクに対する研究についてはあまり前例がありませんでした。

さて、そのほかの論文はというと、災害を受けやすい国土や地震時の宅地盛土の崩壊について述べられているものもありましたが、”どこかで見た”ようなものばかりという印象です。地質調査は、ダム・トンネル・橋梁等の土木構造物や建築基礎の設計のサービス業であるという、”昭和のイメージ”に使っているような気がします。市民のためとかExccellent small(必要最小限)が、時代の趨勢だと思うのですが。