グリフォンの日記

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渡 哲也さん ありがとうございました

2020-08-17 17:45:23 | 訃報
真夏日。

猛暑が叫ばれる昨今。

地球温暖化、CO2の影響でオゾン層の破壊が叫ばれたのは今は昔。

太陽の熱量が直に地球に突き刺さる日々。

熱中症で倒れる、そして、亡くなる人が多くなった。

そんな夏の陽射しの降り注ぐ8月10日。

俳優の渡 哲也さん 78歳がこの世を去った。

石原裕次郎さんに憧れ、石原プロへ入社。

大都会シリーズや西部警察などのドラマで活躍。

映画でも、たくさん活躍された渡さんは、私の尊敬する人だった。

それは自分の憧れだった。

渡 哲也さんの生き方は、昔ながらの男の美学、哲学そのものだからだ。

普段は寡黙で優しく、無駄に文句を言わない。

凛として、清々しいほど、潔い腹を持っていた。

だけど、人を喜ばせるためには豪快にハメを外すことも忘れない。

2003年 西部警察の新作の撮影中に所属俳優が自動車事故を起こし、撮影を見に来ていた、複数の観客を巻き添えにしてしまった。

渡さんは、その観客の病室を一人一人訪ね、土下座して謝ったという。

素直に謝るということ。

今の世の中、そんな事出来る人は数少ないだろう。

見渡せば、コロナによって混沌とした状態だ。

ネットでは罵詈雑言が並び、自分が抱えたストレスを誰かにぶつけて憂さを晴らす。

逆に誰かを謝らせて、マウント取った気になっている連中にも反吐が出る。

そんな事で自己顕示欲を満足させて何になる?

渡さんには全てお見通しなのだ。

人を批判したり、なじったり、攻撃しても、自分自身の焦燥や怒りは決して消える事が無い。

そう、自分の生活は何も変わらないということだ。

人に褒められたいなら、人を褒めろ!

人に好かれたいなら、人に好かれるように行動しろ!

人から良く思われたいなら、人を良く思え!

人に喜んでもらいたいなら、人が何を喜ぶか考えて行動しろ!

人から尊敬されたければ、人を敬え!(石原裕次郎さんは、日活の食堂で初めて渡さんに会った時、食事中にも関わらず立ち上がって、「君が新人の渡 君ですか。頑張ってください」と握手をしながら肩をたたき激励したそうだ。昭和の大スターに初めて会って、こんな待遇をされたら、誰でも感動するだろう)

この世は全て裏返し。

自分が吐いた汚い言葉は決して消えることの無い、闇の中へ深く浸透していくだろう。

何時までも、暑い夏が続くわけじゃない。

コロナだっていつまでも続くわけじゃない。

渡さんは誰に彼に文句も言うわけでもなく、寡黙に旅立った。

我々はその精神を学ぶべきである。

そこに日本人としての男の美学があるからだ。

渡さん、ありがとうございました。

黙とうをささげると共に、ご冥福をお祈りいたします。



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