グリフォンの日記

時事のニュースについて書いていきます

安倍元首相の苦言

2008-05-08 22:34:44 | 中国

<MSN産経新聞社より抜粋>

 

中国の胡錦濤国家主席と中曽根康弘、海部俊樹森喜朗、安倍晋三の歴代首相4人との朝食会が8日朝、東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれた。89歳と最年長の中曽根氏が主宰し、和やかな友好ムードが演出されたが、安倍氏が中国側が神経をとがらせているチベットやウイグルの人権問題を指摘したことで、一時緊迫する場面もあった。出席者らの証言から、その様子を再現する。

 

朝食会での安倍晋三前首相の発言要旨は次の通り。

 

 戦略的互恵関係の構築に向け。相互訪問を途絶えさせない関係をつくっていくことが重要だ。国が違えば利益がぶつかることがあるが、お互いの安定的関係が両国に利益をもたらすのが戦略的互恵関係だ。問題があるからこそ、首脳が会わなければならない。

 私が小学生のころに日本で東京五輪があった。そのときの高揚感、世界に認められたという達成感は日本に対する誇りにつながった。中国も今、そういうムードにあるのだろう。その中で、チベットの人権問題について憂慮している。ダライ・ラマ側との対話再開は評価するが、同時に、五輪開催によってチベットの人権状況がよくなったという結果を生み出さなければならない。そうなることを強く望んでいる。

 これはチベットではなくウイグルの件だが、日本の東大に留学していたトフティ・テュニヤズさんが、研究のため中国に一時帰国した際に逮捕され、11年が経過している。彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放され、日本に帰ってくることを希望する。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080508/stt0805081830001-n3.htm

--------------------------------------------------------------------

今や福田政権は、信頼度が低下し、支持率も風前の灯である。

今回の朝食会で、安倍元総理だけが、胡錦濤主席に対してチベットとウイグルの問題点について切りかかった。実際、日本人であるならば、チベット問題は中国の内政問題ではないことぐらいは知っておかなければならない。元々、チベットは仏教を厚く信仰する独立国家だった。そのチベットへ中国は侵攻したのだ。そして、チベットへの軍事侵攻後、虐殺、拷問、強姦を行い、チベット民族浄化を進めた経緯を決して忘れてはならない。それは、この先、我が国、日本への軍事侵攻が、絶対に無いと言う保証が何処にも無いからである。よく日本には資源も無いから進行しても意味が無いという人が居るが、中国はチベットにも何も無くても進行したと言う現実、そして民族浄化を行っていると言う意味を良くわかっていないのが見て取れる。

 

それを最も顕著に表したのが、安倍元総理を退陣に追いやった昨年の参議院議員選挙なんだろう。アフォなものはアフォなんだが、もう一度、民主党の中身を良く確かめて欲しいのだ。本当に我々国民を大切に扱ってくれるだろうか。確かに、今の福田政権は無能政権だ。その政治的信念は微塵も感じられない。民主党が支持率を上げているのは、無能な自民党の売国奴が演説下手、自国民への説明下手、党首討論は感情論といったお粗末さ加減が駄目過ぎて、その他の政党が少し良く見えるだけなのだ。前から言っていたことが、今になってようやく身に染みることもある。今後の政局展開として、自民党と民主党の保守系議員の新党立ち上げが考えられるが、それはほぼ無いだろう。そうなるなら、自民党は今直ぐに総理を変更すべきである。そして、次の総理は麻生氏がなる事を願って止まない。