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没後10年黒澤明特集 ~姿三四郎~

2008年05月07日 | 映画鑑賞
姿三四郎<普及版>

東宝

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 NHK・BS2で『姿三四郎』を鑑賞しました。あらすじ等はウィキペディアで・・・あれ?あらすじは出ていないですね
 柔道家矢野正五郎に弟子入りした姿三四郎が、他の柔術家と試合を重ねる中で、人間的に成長するお話です。
 何と言っても、昭和18年、太平洋戦争中に作られた作品なので、フィルムの状態が尋常じゃなく悪い・・・しかも、上映時間短縮のためにはさみが入っていて、良さそうなところ(良い場面かどうか、見てないので本当のところは分からないですが・・・)がテロップの説明で終わりになっている・・・等々、「不完全」としかいいようのない状態の作品です。
 でも、面白かった これが黒澤監督の第1回監督作品なんですが、まあ最初から黒澤的な味付けが随所に見られて、「やっぱり、クロサワはうまいよな・・・」と唸ってしまいます。
 私的にヒットしたのは、三四郎が村井半助を見舞いに行き、そこで食事を馳走になっていた折も折、ライバルの檜垣源之助が上がり込んできたシーンですね。檜垣が一同を蛇のような目で見渡すと、三四郎、村井、小夜が「いやな奴に、イヤなところを見られた」とばかりに萎れていくんですよ。4人のそれぞれの心情が、見事に活写されています。主役・三四郎を演じたのは藤田進、ウルトラセブンの「ヤマオカ司令長官」の若き日の姿が見られるのも嬉しい作品です。

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