年末年始になると、特番で「地上波初登場!」の映画がテレビ放映されます。昨日は、森田芳光監督の「椿三十郎」と、市川昆監督の「犬神家の一族」が同時刻に放映されました。どちらもリメイク版であり、角川と東宝が絡み、コケタ映画

という因縁深き作品でした。録画するほど思い入れもないので、どちらかを見ようと思ったわけですが、最終的には「椿三十郎」を選びました。出だしを見てつまらなかったら「犬神」に替えればいいやというつもりで見始めたのですが、結構面白くて最後まで見てしまいました

ま、当然ですね。脚本は元の黒澤版から一切加筆訂正されてないわけで、お話は一級品ですから。
しかし、なんですな、懐かしの三船三十郎のセリフが織田三十郎の口から出てくると妙なものですな…

織田裕二に合わせて、少しは替えた方がよかったんじゃないでしょうかね

はっきり言って、彼には似合わないと思いました。角川春樹氏は「用心棒」のリメイク権も持っているそうですが、こちらをリメイクするときは織田裕二以外でお願いします。
残りのキャスティングに不満はありませんでした。中村玉緒さんの睦田夫人なんて、はまっていたし、鈴木杏の千鳥もよかった。豊悦の室戸半兵衛も渋かったな

惜しむらくは…主人公が… やっぱ、織田君は青島俊作でなくっちゃ!