日曜日は、大阪は梅田芸術劇場で上演中の
ミュージカル「生きる」の大千秋楽に行ってきました。
今回は日程の関係で迷いましたが、なんとか大阪公演の大千秋楽、
間近にチケットを取りましたが、観やすい良席が取れました。
大千秋楽の日の主演は市村正親さん。
ダブルキャストで、鹿賀丈史さんも演じてみえます。
私は前回、2020年に名古屋御園座で、鹿賀丈史さんの回を拝見していたので、
今回は市村正親さんで、ふたりのベテランの個性の出る主人公を観ることが出来ました。
主人公の渡辺勘治は、役所を30年間無遅刻無欠勤で勤め上げてきた…
早くに妻を亡くし、今は息子夫婦と暮らしている…が、心の距離は遠く…
定年間近のある日、勘治は自分が胃癌であり、残りの命が長くはないことを知る…
勘治は自暴自棄になり、居酒屋で出会った売れない小説家と夜の町へ…
心晴れない勘治を訪れてきたのは、役所で働く若い事務員小田切とよ、
はつらつとしたとよと過ごすうちに、
“残りの人生、半年で何かをやり遂げよう”と決意します。
そして“町に公園を作る”と市民の願いを実現すべく動き出す…
一幕ラストで、生まれ変わろうと決意する勘治が歌う「二度目の誕生日」
まず、ここで涙腺崩壊します…
そして、悲鳴を上げる身体に鞭打つかのように、
公園建設に向けて精力的に動き出す勘治…
舞台の上にある、役所の壁時計…ぐるぐるとまわり続け…
暗転後に現れるのは勘治の遺影…葬儀の場面…
そこで、息子は役所の面々に、「父が迷惑をかけて…」と平謝り…
和解できなかった息子を小説家が、完成した公園に連れ出します…
そして、勘治の最後の場面…あの有名なブランコのシーン…
“命短し、恋せよ乙女…”、「ゴンドラの唄」です…
勘治の葬儀の場面からはもう涙が止まりませんでした…
初回の観劇で経験済みなので、ハンカチは準備済み…
隣の席の方は、慌てて、バックからハンカチを取り出してみえましたね…
公園の完成式典の前夜…公園のブランコに揺れならがら…
命の炎を消した勘治…
最後に何を思ったのでしょう…
市村正親さんの勘治を観ながら、
鹿賀丈史さんの勘治が、時々オーバーラップしてきました…
どちらが…という訳ではないのですが…
市村さんの勘治は、それはもうさすが!と言う他なくて…
市村さんが醸し出す空気感に圧倒されましたね…
鹿賀さんの勘治は…リアルです…と言ったら変ですが…
“枯れた”感が強い鹿賀さん、味のある勘治を演じてみえました…(前回観劇時)
お二人共に、長い芸歴に、人生に、そのお歳になられたからこそ出せる
“演技”が観るものに、“生きる”事の意味を深く訴えてきます“…
いやはや、すごい方々ですね…
そのお二人が一緒に舞台に立つ、「ラ・カージュ・オ・フォール」がまた、観たくなりました…
開演時間に合わせ、梅田芸術劇場に行くと、
なにやら、劇場前が騒がしく、人で溢れかえっていて…
劇場のかたが説明に回ってみえました。
出演者のかたが体調不良のため、代役を立て、今稽古中だと…
そのため、開演時間が遅れます…と。
私はちょうど前日夜に、残業中に娘からのLINEで
宝塚で起きた出来事を知ったばかりだったので…
”体調不良“と聞いて、幕が上がるまで、すごく緊張しました…
勘治の息子役の方に代役が立ったのですが…
市村さんが「初日にして千秋楽」と言いながらも、
大千秋楽で代役を務めた方に絶賛の拍手を送ってみえましたね。
「生きる」…
シリアスなミュージカルです…
でも、重く暗いのではなく、
一人の男の生き様を見せながら、生きることはただそれだけで美しい、素晴らしい…
そう伝え、観る人の心にパワーをくれます…
宝塚での悲しい出来事のあとだっただけに…
より胸に迫るものがありましたね…
大千秋楽の舞台で、市村さんは「まだまだ頑張ります」と、言ってみえました。
仕事が山積すると、溜め息をつき、歳を感じていましたが…
市村さんや、鹿賀さんのあの舞台でのお姿を観たら…
まだまだ、私も負けていられませんね。
本当にいろんな意味で、感動を、力をいただいた舞台でした。
「生きる」のカンパニーの皆様、ありがとうございました!
ミュージカル「生きる」の大千秋楽に行ってきました。
今回は日程の関係で迷いましたが、なんとか大阪公演の大千秋楽、
間近にチケットを取りましたが、観やすい良席が取れました。
大千秋楽の日の主演は市村正親さん。
ダブルキャストで、鹿賀丈史さんも演じてみえます。
私は前回、2020年に名古屋御園座で、鹿賀丈史さんの回を拝見していたので、
今回は市村正親さんで、ふたりのベテランの個性の出る主人公を観ることが出来ました。
主人公の渡辺勘治は、役所を30年間無遅刻無欠勤で勤め上げてきた…
早くに妻を亡くし、今は息子夫婦と暮らしている…が、心の距離は遠く…
定年間近のある日、勘治は自分が胃癌であり、残りの命が長くはないことを知る…
勘治は自暴自棄になり、居酒屋で出会った売れない小説家と夜の町へ…
心晴れない勘治を訪れてきたのは、役所で働く若い事務員小田切とよ、
はつらつとしたとよと過ごすうちに、
“残りの人生、半年で何かをやり遂げよう”と決意します。
そして“町に公園を作る”と市民の願いを実現すべく動き出す…
一幕ラストで、生まれ変わろうと決意する勘治が歌う「二度目の誕生日」
まず、ここで涙腺崩壊します…
そして、悲鳴を上げる身体に鞭打つかのように、
公園建設に向けて精力的に動き出す勘治…
舞台の上にある、役所の壁時計…ぐるぐるとまわり続け…
暗転後に現れるのは勘治の遺影…葬儀の場面…
そこで、息子は役所の面々に、「父が迷惑をかけて…」と平謝り…
和解できなかった息子を小説家が、完成した公園に連れ出します…
そして、勘治の最後の場面…あの有名なブランコのシーン…
“命短し、恋せよ乙女…”、「ゴンドラの唄」です…
勘治の葬儀の場面からはもう涙が止まりませんでした…
初回の観劇で経験済みなので、ハンカチは準備済み…
隣の席の方は、慌てて、バックからハンカチを取り出してみえましたね…
公園の完成式典の前夜…公園のブランコに揺れならがら…
命の炎を消した勘治…
最後に何を思ったのでしょう…
市村正親さんの勘治を観ながら、
鹿賀丈史さんの勘治が、時々オーバーラップしてきました…
どちらが…という訳ではないのですが…
市村さんの勘治は、それはもうさすが!と言う他なくて…
市村さんが醸し出す空気感に圧倒されましたね…
鹿賀さんの勘治は…リアルです…と言ったら変ですが…
“枯れた”感が強い鹿賀さん、味のある勘治を演じてみえました…(前回観劇時)
お二人共に、長い芸歴に、人生に、そのお歳になられたからこそ出せる
“演技”が観るものに、“生きる”事の意味を深く訴えてきます“…
いやはや、すごい方々ですね…
そのお二人が一緒に舞台に立つ、「ラ・カージュ・オ・フォール」がまた、観たくなりました…
開演時間に合わせ、梅田芸術劇場に行くと、
なにやら、劇場前が騒がしく、人で溢れかえっていて…
劇場のかたが説明に回ってみえました。
出演者のかたが体調不良のため、代役を立て、今稽古中だと…
そのため、開演時間が遅れます…と。
私はちょうど前日夜に、残業中に娘からのLINEで
宝塚で起きた出来事を知ったばかりだったので…
”体調不良“と聞いて、幕が上がるまで、すごく緊張しました…
勘治の息子役の方に代役が立ったのですが…
市村さんが「初日にして千秋楽」と言いながらも、
大千秋楽で代役を務めた方に絶賛の拍手を送ってみえましたね。
「生きる」…
シリアスなミュージカルです…
でも、重く暗いのではなく、
一人の男の生き様を見せながら、生きることはただそれだけで美しい、素晴らしい…
そう伝え、観る人の心にパワーをくれます…
宝塚での悲しい出来事のあとだっただけに…
より胸に迫るものがありましたね…
大千秋楽の舞台で、市村さんは「まだまだ頑張ります」と、言ってみえました。
仕事が山積すると、溜め息をつき、歳を感じていましたが…
市村さんや、鹿賀さんのあの舞台でのお姿を観たら…
まだまだ、私も負けていられませんね。
本当にいろんな意味で、感動を、力をいただいた舞台でした。
「生きる」のカンパニーの皆様、ありがとうございました!