ガチャピンのHAPPY LIFE 2

日常生活で感じたままに綴っています。

逢うは別れの始め

2020-10-07 22:58:46 | お仕事
ちょうど一週間前の水曜日、仕事は定休でしたが
所長から電話が入りました…
Iさんの訃報でした…

Iさんは今年2月くらいから腰が痛いとデイを休みがちになり、
そしてコロナ禍…ケアマネさんからは利用一時停止と言われ…
先日、フッとどうしてみえるかな…と思った矢先の訃報でした。

以前ブログで「寄り添うということ」という題で
Iさんのことを記事にしたことがあります。
デイへ初めてみえたのは、まだまだ私が働き初めてすぐの頃…
それからのお付き合いでした…
初めてみえた頃は、奥様をなくされ気落ちしてみえましたが、
通ううちに、笑顔が戻られ、趣味で独学のハーモニカを始められ、
デイでも披露され…そのハーモニカに合わせて、他の利用者さんが歌い出し…
ほのぼのとした素敵な光景でした。
Iさんが休みがちになるまでは、そんな光景が日課のように見られました。
90代のIさんはだんだんと体力の衰えやハーモニカの息が続かないこと、
有料のホームで、一人住まいをしているなかで、だんだん出来なくなることが増えての不安感など
様々なことを良く話してくださいました。
最後の方では涙を流されて話すことも…
デイを休まれる直前には「あ~っ、貴女は僕のお母さんのようだ」と…

デイの利用が一時停止になった今年の春。
コロナ禍で会いに行くことも出来ず、桜の花の絵はがきを出しました。
来年は一緒に見ましょうね…と。
そのはがきは、ずっとお部屋の机の上に飾ってあったそうです…
腰の痛みが酷くなり、寝たり起きたりだったそうですが、
最終的には食べる量が減り、誤嚥性肺炎で亡くなられたそうです。

翌日の木曜日。
所長と二人で通夜後に手を合わせに行きました。
ご遺影は、うちのデイでの笑顔の写真。
お亡くなりになってすぐにご家族が、最近のよい写真がなく、うちのデイを思い出され…
誕生会などのお写真をお渡ししていたのですが、認知症の方はご自宅では見せない表情を
よくうちのデイではされていて…
それを思い出されたご家族に、あるだけの写真のデータをお渡ししていました…

お通夜の席ではまだ実感がわかなかったのですが、
こうして一週間前が過ぎ、初めて、もうIさんがいらっしゃらないんだなぁ~と、
寂しい想いがわいてきています…
デイを休みがちになる前に、貴女にもらってほしいと、
Iさんが手作りされたたくさんの“栞”をいただきました。
あれは形見分けだったのかなぁ…

デイにいると利用されていた方の訃報に接することは
よくある出来事なんですが、
特に関わりの深かった方の場合は…寂しさが強いですね…
逢えば、必ず別れは来るのですが…
Iさんに出逢えたことこそ、一期一会ですよね。
Iさんとの支援や寄り添いから得たことを、
今みえる他の利用者様にお返ししていくことができるように、
努力していきたいと、思います…

別れがあれば、新しい出逢いも…
新しい利用者さんが来週からみえます。
そして、新しい二人のスタッフが加わり、新チームがスタートしました。
Iさんのような笑顔が、利用者さんにも、スタッフにも広がることを
目指して、また、明日から頑張りますo(^o^)o

コメント (2)
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