青歯運用するにあたって、まずは使用した機材のカタログスペックを軽く確認してみる。
<ナビ本体>SONY NV-U37
バッテリー持続時間:約5時間(ノーマル)~約11時間(スーパースタミナ)
IPX5相当の防滴設計(ただし本体のみ。フタの類を全閉が前提)
ナビゲーション中の音楽再生機能有り
<青歯レシーバー>ロジテック LBT-AR120
バッテリー持続時間:約200時間(待受け)、約6時間(連続通話)
Bluetooth v2.1+EDR 準拠
Class II,最大半径10m(障害物がない場合)
対応プロファイル:HSP(Headset Profile)、HFP(Hands-Free Plofile)、A2DP、AVRCP
<青歯トランスミッター>ロジテック LBT-AT1002C
バッテリー持続時間:5時間
Bluetooth v2.1+EDR 準拠
Class II,最大半径10m(障害物がない場合)
対応プロファイル:A2DP
<PHS>SHARP Hybrid W-ZERO3
バッテリー持続時間:約200時間(待受け)、約5時間(連続通話)
Bluetooth v2.0 準拠
Class II,最大半径10m(障害物がない場合)
対応プロファイル:HSP(Headset Profile)、HFP(Hands-Free Plofile)、A2DP、AVRCP 他
こうして並べてみるとナビ本体よりトランスミッターの方がバッテリーが持たないから、シガーソケット不要なんじゃないかと思えてくるけど、さにあらず。先に書いた通りワイヤレスにこだわらなければヘルメットに仕込んだイヤホンまでケーブルを伸ばせば良いだけの話。それにトランスミッターは青歯機能を持たない携帯音楽プレイヤーの音を飛ばすことを想定しているようで、基本的には常にフル稼働。一方ナビの場合は音声案内がある時しか音を飛ばす必要がないので、もしかしたらバッテリーはもっと持つかも知れない。ナビで案内+音楽再生をやるならワイヤレスは5時間が限度ということだろう。
ちなみにレシーバーの方はAVRCP(リモートコントロール)に対応しているのだが、トランスミッターはA2DP(音を飛ばす)だけなので、レシーバーで音量調節は出来るけど、再生している曲を次に飛ばしたり、前に戻したりという操作は出来ない。トランスミッターはステレオミニプラグでつながっているだけだから当然か。
それとLBT-AR120は本体に小型マイクがあるので、青歯対応の携帯電話やPHSとペアリングさせればハンズフリーヘッドセットとしても使える。もっとも、都心部や住宅街ならともかく、山間部や高速移動中の通話はPHSの苦手とするところなので、結局停車して通話することが多く、ヘルメットをいちいち脱がなくても電話出来る程度のメリットにしかならなかったけど。ナビとPHSを同時にペアリングさせている場合、通話中はナビの案内、音楽ともにミュート状態になる。もちろん通話が終わればナビの音声も復帰するが、曲がるべきところの案内を聞き逃すので、あまり長電話はお勧めできない。
さて、実際に取り付けて走ってみたところ、青歯の音は大変明瞭に聞こえていて、特に問題ない。ナビ本体の音量は案内音声と音楽プレイヤーで別々に操作できるのだが、街中を走っていて案内音声を10目盛のうち8目盛、音楽再生を5目盛にすると音量のバランスが良くなった。高速道路で風切り音が強くなった時は少し音量を上げる必要があった。
昨日は降水確率10%ということでナビを取り付けて100kmほど走ったが、途中で予想外のかなり強い雨に降られた。図らずも防水テストまで出来てしまったわけだが、幸いスクリーン側につけていたためナビもクレードルもほとんど濡れない。急な雨でも慌てないためには、燃料タンクやタンクバッグに取り付けての運用は選択肢から外れてしまう。またフロントスクリーンへの取り付けも、ナビの見やすさ重視で手前に位置すると左右どちらに寄せてもメーターパネルがかなり隠れてしまうので、やや奥の方に配置。この方が隠れる部分が少ないし雨にも濡れ難い。ただしキーのオン、オフにちょっと邪魔かな。一般道、高速道ともに振動で見辛いということもなく、マジックテープで貼り付けた青歯トランスミッターも落下する気配すらなくて良かった。
落下防止策は付属のハンドストラップをスクリーンの取り付けステーに巻き付けることで大丈夫そうだが、盗難対策をどうするかなぁ。クレードルからのつけ外しは簡単なんだけど、SAやPAでちょっと離れる度に外すのも面倒だし。ま、それは追々考えよう。
あとナビの機能に速度計や高度計がある。これは画面の左上に表示され、表示をオフにすることも出来るのだが、オフにしても画面上ではスペースを占有してしまう。出来れば地図部分をなるべく多く見たいので、オフにしたらスペースをつめて欲しかった。


ところで、以前「スピードメーターは速度違反防止のために少し高めの数字が出る」という噂を聞いたけど、たしかにナビの速度計とグラディウスのスピードメーターは違う数字を表示する。だいたいナビで時速70kmの時にはバイクが75kmをさしている感じ。スピードを上げると差が広がり、下がると差も縮まるようだ。あれ?たしか車検場ではスピードメーターが正確かどうかの検査があった気がするが、大丈夫なんだろうか。
画面上で自車アイコンをバイクにすることも可能だけど、アイコンがちょっと大きいので△マークのままの方が良さそう。ただしその場合は自車を「軽自動車」にしておくと高速料金が正しく表示されるようだ。どこで使うのかよくわからないけど。
長々と書いてしまったが概ね満足できる製品だ。本当に最初から青歯搭載ならば文句なしなんだけどなぁ。ソニーさんは新モデルでは搭載してくるだろうか。青歯はオンにしておくとバッテリーの消費がかなり増えるので、そこらへんが難しいのかも知れない。