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朝日新聞 連載「深流・安倍元首相銃撃事件」第4回

2022年08月11日 | #デタラメ政治

朝日新聞 連載 「深流・安倍元首相銃撃事件」 第4回

 

山上徹也の伯父(77)は、病床に横たわる24歳のおいっ子を眺めていた。

2005年、海上自衛隊の任期制自衛官として長崎の佐世保を経て、

広島県内に勤めていた山上容疑者は、自殺を図った。

伯父は海自からの電話で知らされた。

 

「すぐに徹也の母親に連絡を取ろうとしました。だけど、どこにいるのかわからない。

旧統一教会に問い合わせると、『韓国にいる』と。結局、しばらく帰国しませんでした」

山上徹也の口から自殺未遂の理由が語られることはなかったという。

伯父は職場に事情を尋ねた。

 

「徹也への聞き取り結果を書面で取り寄せました。

そこには、旧統一教会によって自分や兄妹の人生がめちゃくちゃにされた恨み、

自分が死ぬことで保険金が兄と妹に渡るようにしたことが書かれていました」

 

自殺未遂の前、サラ金3社から計100万円ほどを借り、酒を飲み歩いていたことも知った。

その金は伯父がすべて返済した。

 

伯父が最後に山上徹也に会ったのはこの年の5月、関西地方の病院に転院していたときだった。

伯父は山上徹也を退院後に自宅に招いて一緒に暮らすことも考えたが、自分にも子が3人おり、断念した。

パソコンの購入費用として10万円を渡したきり、お互いの連絡は途絶えた。

3カ月後、山上容疑者は3年間の任期を終えて海自を退職した。

 

翌年9月、戦後最年少の内閣総理大臣が誕生した。安倍晋三氏、当時52歳。

父は元外相の故・安倍晋太郎氏、祖父・岸信介氏と大叔父・佐藤栄作氏は

ともに首相経験者という名門政治家一家の出身だ。

 

「毎日額に汗して働き、家族を愛し、地域を良くしたいと願っている、日本の未来を信じたい、

そう考えている普通の人たち、すべての国民のための政治をしっかりと行ってまいります。

本日、『美しい国造り内閣』を組織いたしました」

就任直後の会見で、安倍晋三新首相は力強く語った。

 

 


「2007年7月、測量士補。2007年10月、宅地建物取引主任者。

2008年3月、2級ファイナンシャルプランナー……」

山上徹也がかつて登録していた人材派遣会社によると、複数の資格を取得していた。

海自を退職後、奈良市に戻り、アルバイトや派遣社員として職場を転々とした。

 

実家ではなく、ワンルームマンションで暮らしながら、資格取得に励んでいた。

ちょうど、世界経済に大打撃を与えた「リーマン・ショック」(2008年)の前だった。

 

「書類には2013年にフォークリフトの運転技能講習修了ともあります。

どの職場も半年、3カ月、1年、4カ月と短い。

職歴欄には『人間関係』『上司と合わない』『後輩の指導が不得意』

といった面接時の採用担当者のメモ書きが残されています

別の人材派遣会社の担当者が、そう教えてくれた。

 

 

「兄ちゃん、なんで死んだんや」悲劇再び

山上徹也は30代半ばで再び悲劇に見舞われる。

 

「てっちゃんはずっと泣いていました。『兄ちゃんアホやな、なんで死んだんや。

生きてたら何とかなるやん』って。あの姿は忘れられません」

 

一家をよく知る男性は、自殺した兄の葬儀での山上徹也の様子をはっきり覚えている。


山上徹也の当時の心境を知る手がかりは少ない。

ツイッターは2019年以前から使っていたとみられるが、

アカウントの一つは暴言や脅迫、

差別的言動に対するルールに違反したとしてツイッター社が同年に使えなくした。

 


直近のアカウントは2019年10月に開設された。

事件後の7月19日午前に「凍結」されたが、

朝日新聞が同17日午前に確認した時点ではフォロワー数は0。

自らがフォローした数も2と少なかった。

 

 

内容も独白に近いものが多いことから、他者とのコミュニケーションのためよりも、

自らの考えや気持ちの整理に使っていたのかもしれない。

(富田元治のブログと一緒、同じです)。

 

2021年4月には「信頼していた者の重大な裏切り」に気がついた、と投稿した。

誰からどのように裏切られたのかわからないが、同じ日の次の投稿でこのように続ける。

 

 ◆《こういう裏切りは初めてではない。

25年前、今に至る人生を歪ませた決定的な裏切りに学ぶなら、これは序の口だろう。

オレも人を裏切らなかったとは言わない。

だが全ての原因は25年前だと言わせてもらう。なぁ、統一教会よ》

アカウント名は「silent hill 333」。

 

これとよく似た「SILENT HILL」というタイトルのゲームソフトがある。

シリーズ3作目の主人公はカルト教団の司祭によって家族を殺され、復讐を誓う少女。


襲いかかる怪物を銃で倒していくホラーアドベンチャーで、2006年と2012年には映画化もされた。

山上のツイッターにはもう一つ、頻繁に登場する映画がある。

2019年10月に公開されたアメリカ映画「JOKER(ジョーカー)」だ。

 


舞台は貧困や差別がはびこり、治安が悪化する架空都市。発作的に笑い出す病を抱え、

コメディアンとして成功することを夢見て道化師(ピエロ)の仕事をしながら、

古びた集合住宅で献身的に母親の介護を続ける貧しい独身の中年男性・アーサーが主人公だ。

ある日、同僚に裏切られて失業。


発作をからかって暴行してきた3人組のエリート証券マンを拳銃で撃ち殺す。

ただ一人愛してくれていたと信じてきた母親の過去を知って絶望し、

殺人を重ねながらバットマンの敵役「ジョーカー」へと変貌していく物語だ。

 

終盤には、人気テレビショーの生放送に呼ばれ、ピエロ姿で憧れの司会者と対面する。

そして、テレビカメラの前で世の中の不条理や不満をこうぶちまける。

「心を病んで、孤独で社会に見捨てられ、

ゴミみたいに扱われた男を欺くとどうなるかわかるか? 今から教えてやるよ!」

 

街では、社会に不満を持つピエロ姿の無数の市民たちが暴徒化。

アーサー、いやジョーカーを取り囲んで拳を夜空に突き上げる。

その輪の中心に、自身を重ね置いたのだろうか。

山上容疑者は映画を見た後、火炎瓶を携え、ある場所に向かった。

 

第5回に続く。

 

映画・ジョーカーの教訓 ←クリック。

 

 

映画・ジョーカーの教訓 ←クリック。

 

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朝日新聞 連載「深流・安倍元首相銃撃事件」第3回

2022年08月11日 | #デタラメ政治

「深流・安倍元首相銃撃事件」 第3回。

1991年母の入信・・・・家庭崩壊。

 

「1991年ごろの入信とほぼ同時に2千万の献金。

そして3千万、さらに3年後ぐらいに1千万。原資は……、命の代償です」。

 

山上徹也の伯父(77歳)は取材に、母親が「旧統一教会」に入り、

献金として注ぎ込んだ大金は、死亡した夫、

つまり山上徹也の父親の生命保険だった、と明かした。

 

 

山上徹也は当時10~11歳。

祖父が営む建設会社がある奈良市で暮らしていた。

しかし生活は大きく傾き、崩壊へと突き進んでいく。

 

 

伯父が一家の困窮ぶりを説明する。

「母の入信以来、私が徹也や兄妹の学費や生活費を工面してきました。

『食べるもんがない』と電話がかかってきて、食事を届けたり、缶詰やお金を送ったり。

母は教団の活動で韓国を行き来するようになり、家を空けることが増えていったんです」

 

 

山上容疑者本人のツイッターにも、当時の「修羅場」が描かれる。


●《オレが14歳の時、家族は破綻(はたん)を迎えた。

統一教会の本分は、

家族に家族から窃盗・横領・特殊詐欺で巻き上げさせたアガリを全て上納させることだ。

70歳を超えてバブル崩壊に苦しむ祖父は母に怒り狂った、いや絶望したと言う方が正しい。

包丁を持ち出したのもその時だ》(2020年1月、本文ママ)。

 

 

旧統一教会は1954年、韓国の宗教家・文鮮明がソウルで創立し、国内外に広めた。

日本では1964年に宗教法人の認証を受けた。

 

独自の教義を掲げて信者を増やし、共産主義勢力に対抗する友好団体「国際勝共連合」や、

旧統一教会と連携する学生組織「全国大学連合原理研究会」などを通して勢力を伸ばしたとされる。

 

相手を不安に陥れて高額なつぼや印鑑を購入させる「霊感商法」との

関わりや多額の献金などが問題視され、

1987年には全国の弁護士が現在の「全国霊感商法対策弁護士連絡会」を立ち上げた。

 

1990年代には、文鮮明が自らマッチングした信者同士で結婚する「合同結婚式」も話題になった。

統一教会のホームページによると、文鮮明が死去した2012年時点で、日本国内の会員数は約60万人。

 

2015年には名称が「世界基督教統一神霊協会」から「世界平和統一家庭連合」に変更された。

 

教団は山上徹也の母親について、記録からわかる範囲では1998年ごろに入信し、

現在も信者であることを認めた。

母親から受けた「献金」の額については、

「二十数年前の記録までたどり切れていない」としつつ、

「母親に2005年から14年までに5千万円が返金された」

とする文書を朝日新聞などに出している。

 


山上徹也は、「グンコー」の呼び名で親しまれる奈良県屈指の進学校、県立郡山高校で学んだ。

応援団として厳しい練習に励んだのもこの時期だ。

卒業生の大半が難関大学に進む中、山上徹也は専門学校を選んだ。

 

山上徹也が高校を卒業した1999年は、「就職氷河期」と呼ばれる時代だった。

同年の有効求人倍率は平均0.48倍。 正規と非正規。

以後も続く様々な待遇格差が広がり始めた時期で、

あおりを受けた世代は「ロストジェネレーション」と呼ばれた。

 

 

就職氷河期に高校卒業 「本当は大学に…」。

「父親に似て頭脳明晰な子だったから、本当は大学に行きたかったんちゃうかな。

でも学費や入学金が払えそうになかった。

公務員を目指すための予備校に通い、消防士の筆記試験は通ったけれど、

極度の近眼のせいで落ちたと聞いた記憶があります」

 

こう話す伯父によれば、この前年に山上徹也の祖父が死亡しました。

 

母親は、相続した建物や土地を売却して得た数千万円も教団に注ぎ込んだという。

生命保険などを原資にしたそれまでの6千万円と合わせると、

献金総額は1億円超とされる。母親は、2002年8月に自己破産した。

 

伯父が、山上徹也の母親が旧統一教会に入信したと証言する1991年、

一人の大物政治家が世を去った。

元外相・安倍晋太郎氏。67歳だった。

 

その地盤は、秘書で次男の安倍晋三氏(当時36)に引き継がれた。

祖父に故・岸信介元首相、大叔父に故・佐藤栄作元首相を持つ名門政治家一家の出身。 

「父と同じ道を歩むことが、長年の夢だった。推薦をいただき、感激でいっぱいです」

 

父の死の2カ月後、安倍氏は地元・山口県下関市で開かれた後援会の拡大会長会議で、

次の衆院選立候補に意欲を示した。


官房副長官の地位にあった2002年には、小泉純一郎首相(当時)と北朝鮮を電撃訪問。

存在感を高め、翌2003年には当選3回ながら、49歳で自民党幹事長の要職に抜擢された。

 

2005年10月には官房長官として初入閣し、

2006年9月には52歳という戦後最年少で内閣総理大臣の座に登り詰めた。

安倍氏が政治家として成熟していったこの時期、

山上徹也は母親の元を離れ、人生を自ら切り開こうとしていた。

任期制の自衛官として海上自衛隊に入隊したのは2002年8月、

母親の自己破産と同じ月だった。

 

 

2002年8月、海上自衛隊に入隊。

 

第4回に続く

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朝日新聞 連載 「深流・安倍元首相銃撃事件」第2回

2022年08月11日 | #デタラメ政治

安倍晋三元首相が演説中に撃たれ、死亡した事件から1カ月が過ぎた。

現場で逮捕された山上徹也は、どのような環境で生まれ育ち、

事件の前には何を考えるようになっていたのか。

 

第2回

「愛されるために」山上容疑者、母への渇望。 「団長」へ通ずる幼少期。

 


マウンドに、あの「怪物」が立っていた。

1998年4月5日、第70回記念となるセンバツの準々決勝のこと。

のちにプロ野球、そして大リーグで活躍することになる松坂大輔投手(当時17)だ。

 

松坂投手を擁する優勝候補・横浜の対戦相手は奈良県立郡山高校。

甲子園球場の三塁側アルプスを埋め尽くした同校の大応援団の中に、

学ラン姿で声を張り上げる生徒がいた。 同い年の山上徹也だった。

 

 

郡山は0対4で敗北したが、「団長」とあだ名された山上は最後まで腕を振り上げ続けた。

「みんなに『わっしょい』って声をかけて、体を思いっきり反らせて。

休み時間に一人静かに本を読んでいた印象が強い彼でしたが、かっこよかったですね」

同じクラスだった女性はこう振り返る。

 

 

「真面目」「優しい」「目立たない」。

他の同級生たちの山上容疑者への印象もおおむね重なる。

1980年9月、山上徹也は生まれた。両親と1歳違いの兄。

一家は奈良県に隣接する大阪府東大阪市の戸建てで暮らしていた。

 

 

当時、隣人だった70代の女性は言う。

「旦那さんの怒鳴り声がしょっちゅう聞こえてきてねえ。

酒飲みで、酔って路上に寝ているのを奥さんが連れ帰って……。

奥さん、お気の毒にって思っていました」。

 

 

父親は、山上容疑者の母方の祖父が営む奈良市の建設会社で役員を務めていた。

会社は1963年に創業した。

海の向こう、米国ではケネディ大統領が暗殺された。

日本は高度経済成長期の真っただ中だった。

 

特に1962~1964年は「オリンピック景気」と呼ばれ、

1964年には東京五輪の開催に合わせ、東海道新幹線も開業した。

各地で高速道路の建設や開業も相次いだ。

 

好景気に沸く中、祖父の会社は安定した経営を続けていたとみられる。

1990年代には中堅の総合建設会社の下請けとして、近畿一円でトンネル工事を受注していた。

 

元弁護士の伯父(77)が振り返る。

「京大卒の弟(徹也の父親)は徹也が4歳のとき、1984年12月に自殺したんです。

その2カ月後、徹也の妹が生まれました」

 

 

伯父は当時の山上家について多くは語らなかったが、

山上徹也は自身のツイッターで生い立ちの一部をつづっていた。

 

◆ 山上徹也のツイッター。

●《そうだな。オレも母子家庭だった。但し貧困ではない。むしろ裕福だった。

婿養子ではないが後継ぎとして母と結婚した父を自殺まで追い込んだ母方の祖父のおかげで》

 


●《三人兄妹の内、兄は生後間もなく頭を開く手術を受けた。

10歳ごろには手術で片目を失明した。

障がい者かと言えば違うが、常に母の心は兄にあった。

妹は父親を知らない。オレは努力した。母のために》

 


●《死んだ父は京大出だった。父の兄は弁護士、

母は大阪市大卒の栄養士、母方の叔母は医者だった。

そんな環境でオレは優等生として育った。

オレの努力もあったが、そういう環境でもあったのだろう》

 


●《祖父にとってオレは何だったのか。出来損ないの父の息子か。

オレは祖父に見捨てられない為に演じた。

いや、母を殴る父の機嫌を損ねない事が始まりだったのか》

 

 

●《オレは作り物だった。父に愛されるため、母に愛されるため、祖父に愛されるため。

病院のベッドでオレに助けを求める父を、

母の期待に応えて拒んだのはオレが4歳の時だったか。

それから間もなく父は病院の屋上から飛び降りた。オレは父を殺したのだ》

(山上容疑者が2019年12月7日、ツイッターに続けて投稿した文章の一部。原文ママ)。

 

 


高校時代のある同級生が振り返る。

「山上君は素朴な『はしっこ系男子』。謙虚で、冷静で、クラスの決めごとでも、

ニコニコ、『うぃーっす』って受け入れていた。

人に心配をかけまいと、優しさが先行するタイプでした」。

 

そして、「いま思えば」と付け加えた。

「家庭が大変な中、応援団として人にエールを送りつつ、

自分にもエールを送っていたんだと思います。

彼なりに強く生きたくて、強くなりたくて、頑張っていたのかも」。

 

第3回へ続きます。

 

 

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朝日新聞 連載「深流・安倍元首相銃撃事件」第1回

2022年08月11日 | #デタラメ政治

朝日新聞デジタル  連載 「深流・安倍元首相銃撃事件」。

 

安倍晋三元首相が演説中に撃たれ、死亡した事件から1カ月が過ぎた。

現場で逮捕された山上徹也は、どのような環境で生まれ育ち、

事件の前には何を考えるようになっていたのか。

山上徹也の心の奥深くにあったものを探ります。

初回は、山上徹也が高校生だったころの、あるエピソードです。

 

 


第1回 2022年8月8日(月)

重なる「日常」と「非日常」 安倍氏襲撃、待ち続けた男の部屋で。

 

大きな音に驚いて振り向くと、男が立っていた。

「ごっつい望遠レンズ構えて、なんでこんなところで写真撮っとるんや。

道路の真ん中で、けしからんやつや」。

奈良県議の男性(74)がそう思った瞬間、ボンと再び音がして白煙が立ちこめた。

隣にいた安倍晋三元首相(67)がゆっくりと倒れた。

 

 

駆け寄った人々に囲まれた安倍氏は、すでに意識がないように見えた。

「救急車呼んで!」。周囲にそう叫ぶのがやっとだった。

2度発砲し、警察官たちに取り押さえられるまで、男は終始落ち着き払った様子だった。

人をあやめるという非情な行為との間には、大きな隔たりがあった。

 

 


「武器庫」。あるいは「工場」。

逮捕された男の部屋を見た捜査員たちは口をそろえる。


6畳ほどの洋室。敷きっぱなしにされた布団の周りには、

金属片やリード線、木材などが散らばっていた。

電子ばかりやミキサー、そしてペンチなどの工具が雑然と置かれていた。

 

ふた付きの缶容器もあった。その数およそ20。

のちに、黒い粉末状の火薬が数種類入っていたことがわかった。

ひときわ異様だったのが、複数の金属パイプをテープで束ねた物体。手製の「銃」だった。

 

少なくとも5丁はあったとされる。

「手を伸ばせば銃や部品に触れられるような、かなり雑然とした印象だった」。

ある捜査員は、部屋の印象を振り返る。

 

 

「あそこでビールを飲んだりしてたわけやから。そう考えると恐ろしい……」。

別の捜査員はそんな感情を抱いた。

街の中心部。どこにでもありそうな築33年の8階建てマンション。

「駅チカ」で家賃約4万円前後で、最上階にある男の部屋からは、住宅街が見渡せる。

そんな「日常」と「非日常」が交錯する空間で、男は「その日」を待ち続けた。

 

 

1998年のセンバツ準々決勝。

松坂大輔を擁する優勝候補・横浜と対戦した奈良県立郡山高の大応援団の中に、

学ラン姿で声を張り上げる生徒がいました。

松坂大輔と同い年の山上徹也です。 

 

連載・第2回へ続きます。

 

奈良県立郡山高の応援団員・山上徹也。

 

 

 

 

 

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サカイ引っ越しセンター「固定給の割合増やして」労働組合が訴え!

2022年08月11日 | #デタラメ政治

サカイ引っ越しセンター

「基本給6万円(運転手)基本給5万円(助手席)、固定給の割合増やして」労働組合が訴え!

2022年8月10日(水)  17:36 配信  弁護士ドットコムニュース。

 


立ち上げから1年になるサカイ引越センター労働組合が都内で記者会見を開き、

固定給部分の割合を増やすように訴えた。


労働組合によると、サカイ引越センターの給与体系は、

基本給のほか、4つの手当が「業績給」として出来高払い制の賃金となっている。

 

大森陸執行委員長の2020年12月~21年4月の平均賃金で割合を算出すると、

基本給(当時6万円)の占める割合が約15%にとどまる一方で、

業績給など3つの手当てが約77%だった。

また、大森さんが2022年、ドライバーから助手職(運転せず同乗)に職種変更したところ、

基本給は5万円になったという。

 

大森さんは「基本給のベースが上がらないとボーナスも上がらない。

さらに、有給休暇を取得すると1日5~6千円しか払われず、

給料が下がるため、取りたくても取れない」と訴える。

 

労組の代理人を務める籾山善臣弁護士は「運送業の固定給平均は、5割を超えている。

15%と低いままでは、安心して働くことができない」と指摘した。


労組は、団体交渉で固定給部分の割合を増やすように求めており、

今後も交渉を続けていくという。

 

●サカイ引越センター「回答差し控える」

サカイ引越センターは取材に「交渉中でございますため、

当方からの回答は差し控えさせていただきます。

従業員、アルバイトの皆さまに安心して弊社とお付き合い頂くべく耳を傾けてまいります」

とコメントした。

 

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サカイ引越センターの従業員は、おそらくアルバイトだらけです。

従業員は数パーセント、あとは日雇いのアルバイトです。

小泉改革以降、労働者の待遇はこんなものです。

 

小泉改革以降、企業の資産を3倍に増やし、富裕層の資産を6倍に増やしました。

当然、労働者を搾取続けました。

労働法を破壊し、使い捨て労働者だらけにし、搾取し続け、

企業、富裕層の資産を3倍、6倍に増やしたのです!!

 

 

『働き方改革』、『同一労働、同一賃金』、何か変わりましたか?

何も変わりません。益々格差社会が拡大し続けるだけです!!

 

『オカミが間違ったことをされる訳がない』、日本教徒の信条です。

日本教徒たちが、自民党1党独裁政権を支持しています。

富裕層の世襲、貧困層の世襲政策が行われていることに気が付きもせずに!!

 

 

◆◆ 元人材派遣会社パソナの取締役会長だった『竹中平蔵』が、言っています。

●『首を切れない正社員など雇わない事です』

●『低賃金の労働者を雇い、株主に高配当を行うことです』

●『会社は株主のために存在するのです』

●『私が経営していた派遣会社が低賃金の労働者をお世話します』

●『人口減少で労働者不足になれば、技能実習生を大量に受け入れます』

●『オカミを信じ、オカミのされることに任せればいいのです』

以上、今世紀最大の極悪人・竹中平蔵の言葉です。

 

 

 

サカイ引越センターは若者を使い捨てにするな!!

使い捨て? 労働法が破壊され合法化されました。

日本教徒たちが支持する自民党1党独裁政治が、使い捨て労働者を合法化したのです!!

 

 

 

格差社会から階級社会へ・・・・・。日本の未来像です!

 

 

階級社会を創り上げた竹中平蔵は、

小泉政権、安倍政権、菅政権、そして岸田政権の政策ブレーンです。

 

岸田政権の政策ブレーンに就任しました。

益々、格差社会を拡大させますよ!!

私が小泉内閣の国務大臣だったころ、

領収書のいらない機密費で手なずけた官僚たちが、今、重要なポストにいます。

分かるでしょう~? 思い通りに官僚たちを動かせますよ!

 

階級社会を創り上げた竹中平蔵は、

小泉政権、安倍政権、菅政権、そして岸田政権の政策ブレーンです。

 

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