食品のカラクリシリーズ 豆腐の表示設定/麺穀類
豆腐は大豆の量によって今後「とうふ・調整とうふ・加工とうふ」と食品表示される
1年経った豆腐も美味しかった?賞味期限が10か月あるロングライフ豆腐
※食品区分は、マイブログ独自のものです。
■使用大豆量の相違も関わらず同じ価格で売られ質の低下に繋がるため改善される
あなたは木綿派・絹ごし派? それはそれとして、今後、豆腐は「とうふ」 「調整とうふ」 「加工とうふ」に分類され食品表示されます。ご存じのように、従来、スーパーなどでは、豆腐のパックの食品表示欄には単なる「とうふ」しか書かれていませんでした。つまり大豆の量が数%の豆腐も、10%以上ある豆腐も一緒くたに売られているのです。消費者が買う基準は、大抵、価格なので、水ばかり?の豆腐が売れることになるのです。善良な製造者が作った10%以上の高い豆腐は売れず、結果、数%の豆腐も10%以上の豆腐も同じ値段で売られる弊害が顕著になってきました。そこで業界は、使用大豆の量で区別する基準・名称分けを行います。
投稿者追記/21年6月現在、残念ながら実施に至っていません。
大豆の量(但し大豆固形物)が、6%以上を「加工とうふ」、8%以上を「調整とうふ」、そして10%以上を「とうふ」とします。1丁300gとして、実際に使用される大豆の重量に置き換えると90g・120g・150gです。こうしてみると、90gも150gも同じとうふ、同じ価格で売られてきたのは、業者泣かせであり消費者を騙していたことです。現に売られていた「濃厚とうふ」の表示は、今後は11.5%以上ないと売ってはいけないことに変わります。2019年3月に向けて、消費者庁の認定を受ける予定だそうです。私も賛同します。これで同じ土俵に上がり、消費者が大豆は少なくても価格の安さを優先、あるいは高くても大豆使用量が多い豆腐を選択するのか委ねられます。これなら、真面目な豆腐屋(企業ですが)が生き残れます。
豆腐の食品基準は、牛乳(無脂乳固形分8%以上及び乳脂肪3%以上)、アイスクリーム(アイスクリーム・ラクトアイス)、コーヒー(コーヒー・コーヒー飲料)などの基準を参考に、成分量によって区分けする方法としました。食品表示制定時には、他の商品と同様に、「最高級とうふ・本格とうふ」などの曖昧な表示は禁止されます。また6種類ある凝固剤も、「塩化マグネシウム」などと詳細表示も検討されています。“悪とうふ(貨)が良とうふ(貨)を駆逐する”現状から抜け出し、業界は品質向上・良識メーカーが堂々と売れる対策を講じ始めました。
■投稿者は実験としてロングライフ豆腐を1年後に恐る恐る食べた
町の豆腐屋さんが作る昔タイプの豆腐は消費期限が数日でしたが、現在は加熱処理の改善などによって1週間程度持つ賞味期限表示に変わりました。さて「ロングライフ豆腐」と呼ばれる豆腐は、果たして賞味期限10か月といえども本当に大丈夫かと実験試食しました。構想1分・完成1年?つまり今から1年前に思い付き、どうせ実験するならと考え3か月延長(賞味期限切れ)して、恐る恐る製造後13か月経過した豆腐を食べました。予想に反し、結構、美味しく食べられました(笑)。ロングライフ豆腐は、豆乳・牛乳パックのような小型紙容器(内容量300g)に入ったものです。実際は無菌状態でパックされ、通販・牛乳宅配のルートで販売されています。在宅高齢者・海外輸出・災害非常食にもなっているのです。腹でも壊したら、「豆腐の角に頭をぶつけて死ね(死んじまえ)」と言われるところでした。
私のような古い人間には、「トーフー」と聞こえるラッパの音が懐かしいですね。現代でもラッパを鳴らし、リヤカーを引いて町中を売り歩きした、築地野口屋は倒産してしまいましたね。経営ミス、巷では売れ残った豆腐や食品を売り子に買い取らせたとも聞きます。何度か買ったのですが、ある疑問を感じました。TV番組で紹介されましたが、商売の方法が売り子へは歩合制、地域・曜日間隔・時間は売り子一任、要は「どこでもいいから大量に売ってこい」ということです。しかし売り歩きの鉄則は、売れても売れなくても同じ曜日・同じ時間に来ることです。しかし野口屋は、売り子のその日の気分次第です。妻も言っていたのですが、「野口屋は当てにできないのでスーパーで買う」。豆腐が日頃家庭でどのような位置付けなのかを無視して、儲け主義に走った報いです。それこそ再び、「てやんでえ~豆腐の角に・・・」と言いたい、野暮男の典型ですね。豆腐は健康に良いので“日常的”に摂り、“水ばかりの豆腐”を食べないように!(申し上げてきた2つの皮肉) ♪ト~フ~・ト~フ~