食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

介護◇家族の介護の在り方~あなたは配偶者や実父母・舅姑のお尻を拭けますか?/認知症と介護8

2019年04月30日 | 認知症と介護
Caretp4 認知症と介護シリーズ8
家族の介護の在り方~あなたは配偶者や実父母・舅姑のお尻を拭けますか?
介護殺人・夫婦心中に行き着く前に介護の在り方を考えよう

Lc4846246

■張り切り過ぎ・完全主義・他人に任せられない介護は『危ないタイプ』
65歳以上の高齢者数は、2025年には3,657万人と人口の3割を占め、うち75歳以上は2,179万人の見込みです。残念ながら、誰でも歳をとります。またどんな人でも体力が落ちて病弱になったり、身体に障害を抱えたり、認知症になったりすることは避けられません。本人は様々な不安や苦悩、葛藤を抱えることになりますが、肝心なことは「良き支え手」がいれば、うまく乗り越えられることです。

しかし口で言うほど、容易なことではありません。本人が家族の負担になるまいと気持ちを押し殺したり、逆に行き場のない怒りをぶつけたりもします。家族のほうも介護で時間を取られ、身体も心もボロボロになってしまうことも少なくありません。介護を理由とした離職・離職後の生活破綻、介護虐待・介護殺人、心中などの悲しい現実は、家族が介護で追い詰められた結果なのです。「張り切り過ぎ」 「完全主義」 「他人に任せられない」 「自分を犠牲にし過ぎ」 「協力者がいない」介護は、『危ないタイプ』です。忘れられていることは、「介護する家族にも支援(者)がなければ」、在宅介護を続けることは難しいのです。

■「一人では・また家族だけでは絶対に介護はできない」と思って下さい
介護問題でよく言われるフレーズは、「あなたは配偶者や実父母、舅(しゅうと)・姑(しゅうとめ)のお尻を拭けますか?」(下の世話)。逆に自分の子供や嫁さんに、お尻を拭いてもらうことに躊躇(とまど)いはないですか? どちらの立場に置かれても嫌だ!と感じているなら、突然の介護に慌てないために、今から家族関係の見直しや話し合いが必要です。自分の気持ちに嘘を付きながらの毎日の介護、逆に介護を受けることもできません。介護は、これまでの数十年・半世紀に渡る夫婦や家族関係の在り方が問われます。だからこそ、見直しのチャンスでもあるのです。

自分はどうして欲しいのか、家族はどうしたいのか、家族はどこまでできるのか(できないのか)、仕事・子育て・趣味や地域の活動との両立はできるのか~建前ではない本音での繰り返しの話し合いが必要です。例えば家事や通帳を妻に頼り切りの人は、妻が倒れたらお手上げです。今から家事や家計、通帳・資産・保険の管理は、配偶者や家族(子供)にも分かるようにしておきましょう。できればその際に、介護に使える貯蓄・月々の費用も目安を立てておきたいものです。慌てて仕事を辞めると、生活が立ち行かなくなります。職場の介護休暇や制度を、事前に確認しておきましょう。

事前の準備と話し合い、上手に介護サービスを利用することによって、介護による家族が崩壊する事態はある程度予防できます。「一人では、また家族だけでは絶対に介護はできない」と考えて下さい。その考え方を間違えると、新聞やニュース報道で後を絶たない、介護殺人・介護心中になってしまうのです。ケアマネージャー、ヘルパー、看護師など専門職を含むチームで行ってこそ、継続でき上手くいくのです。当シリーズでは、今後も可能な限り自立して生活ができること、家族の介護が楽になることを念頭に、介護の基礎技術や生活の工夫をご案内して参ります。

Odayakatoptp

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 認知症◇認知症は1つの病気で... | トップ | 回転寿司の牡丹海老は南米沖... »
最新の画像もっと見る

認知症と介護」カテゴリの最新記事