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伊藤詩織さん勝訴続く、これからは「ジャーナリスト」として活躍する姿を見せて欲しい/少数派

2022年11月21日 | 社会の弱者・人権
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/社会の弱者・人権
伊藤詩織さん勝訴続く、これからは「ジャーナリスト」として活躍する姿を見せて欲しい

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■最高裁は伊藤さんの主張を認め山口元支局長の性的暴行の卑劣さが浮き彫りになった
前々号、前号と伊藤詩織さんの性暴力訴訟で最高裁判決勝訴、レイプ被害認定の経緯をご案内してきました。順序が逆になってしまったが、元TBSワシントン支局長・山口敬之(のりゆき)が暴行に至った状況、山口の人物像、この男を逮捕しなかった警察幹部の安倍首相(当時)に忖度する関係を説明する。さて伊藤さんはジャーナリスト志望で、2015年4月3日、就職の相談で山口と会食。ところが伊藤さんは、飲酒中に記憶がなくなったと言う。強引に連れ込まれた当該ホテル関係者の証言も、伊藤さんは立ってはいられず山口に引きずられるような様子だった。伊藤さんは雑誌や著書で、「山口から薬(デートレイプドラッグ)を飲まされた」と主張した。投稿者が一般論で言えば、いくら酒が弱い人でもいきなり意識がなくなることは考えにくく、薬を飲まされた可能性は高い。しかし今となっては証拠がない。

判決文によると、「伊藤さんが意識を失っているのに乗じて、山口氏が性的暴行を行った」としている。「痛みで目が覚めると、被告からの性的被害に遭っている最中であった」「意識を取り戻し、性行為をやめるよう求めた後も、性的暴行を続けた」と訴えていた。「同意(合意)があった」とする山口の言い分を退け、「事件当日の夜について、伊藤さんが元支局長と食事した店で意識を失ったことや、ホテルに移動した際に元支局長に引きずられる状態だったことなどから、強度の酩酊状態にあった」と判断。「自らの意思でホテルの部屋に入ったとは認められない」とした。また、「伊藤さんがシャワーを浴びずに早朝にホテルを出たことなどを、合意の行為の後の行動としては不自然に性急」「ホテルから一刻も早く立ち去ろうとする行動とみるのが自然」などと指摘。「元支局長が意識のない伊藤さんの合意のないまま行為に及び、意識を回復して拒絶した後も体を押さえ付けて継続しようとした」と認定した。投稿者として一連の判決文を読んで、山口は親子ほどの年齢差にも関わらず、擁護もせず弱みにつけ込んだ“獣”のような奴だ。一方、伊藤さんが主張した「薬物を飲まされた」ことに、山口は1億3000万円の請求で反訴。残念ながら判決は山口側に名誉毀損の成立を認め、伊藤さんに55万円の支払いを命じた2審判決が確定した。

■山口逮捕を握り潰した安倍忖度の中村警察庁長官は安倍殺害事件の責任を取り辞任
ネットではこんな伊藤さんを『枕営業の失敗』と罵り、状況を知らない連中は男女でホテルに行ったのは伊藤さんの自業自得と誹謗中傷した。投稿者が思うに、ジャーナリストになる相談に行ったのに、同じジャーナリストとして(こんな人間を、到底、ジャーナリストとは呼べないが)、未来ある女性をこれほどに酔わせること(あるいは薬物投与?)は、あまりにも非常識だ。タクシーで自宅まで送り届けるなり適切な措置が必要で、ホテルに連れ込むことは最初から『意図』があったのだ。山口とはどんな男なのか?当時、安倍首相に最も近いジャーナリストとされ、衆議院解散を決断した安倍氏が書き上げたばかりの演説草稿を読み聞かせるほどの関係だったとされる。さて2016年、山口に対する逮捕状が請求された。成田空港で待機していた警察官は、逮捕の直前、当時の中村格(いたる)警視庁刑事部長の指示によって、逮捕が握り潰される事態となった。中村氏もかなり安倍忖度が強く、関係者は安倍=山口の強い関係から憚られたのだとされる。

中村氏はその後、警察庁長官に登り詰めたが、安倍氏が殺害され警護警備の責任を果たせなかったとして辞任した。警察にとっては、文字通りの大失態。その時のトップだったことは、何と皮肉なことだろう。中村氏は2021年に長官に就任したが、その際も安倍氏や菅首相と“特に近い”ことが浮き彫りになり、「果たして警察のトップに相応しい人物なのか?」と議論が行われていたそうだ。辞任後の週刊新潮の取材で、中村氏は「逮捕状執行停止の事実を認めたが、安倍政権による捜査介入は否定した」。さて伊藤さんは本人自身が酷い目に遭い、それだけでは済まずにネトウヨ・世論から誹謗中傷の嵐に晒され、さらには政治家や右翼メディアからも叩かれた。投稿者は事件当時の2015年からニュースなどを介し見てきたが、「自殺」しないかと心配させられた。ジャーナリスト志望だけに「悪」には屈せず、信念を持って生きている。裁判も結果が出せ、自民党・杉田水脈(みお)議員の悪意とネトウヨの誹謗中傷をも打破、さらには性被害に遭った女性を勇気づけ、性被害へ立ち向かう世論形成まで起きている(後号で紹介予定)。投稿者はせめてこうした文章を書くことしかできないが、今後は「ジャーナリスト」として活躍する姿を見せて欲しい。

Sankoub 前号/②伊藤詩織さんを中傷したサイトに「いいね」繰り返した自民党杉田議員に賠償命令

Ntopkeiji

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