食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

岸井成格氏死去・政治が右傾化する中、もっと長く“記者魂”を見せて欲しかった/少数派

2019年04月10日 | メディア・SNS
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/メディア・SNS
岸井成格氏死去・政治が右傾化する中、もっと長く“記者魂”を見せて欲しかった

20180516

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。

■NEWS23アンカー・サンデーモーニングのコメンテーターとして本領発揮
毎日新聞・特別編集委員、情報番組のコメンテーターを務めた岸井成格(しげただ)氏が、2018年5月15日、肺腺がんで亡くなりました(73歳)。TBSの「NEWS23」のアンカー、同じく「サンデーモーニング」のコメンテーターなど、多数の番組に出演されていたのが印象的です。解説が分かりやすく、歯に衣着せぬコメントが定評でした。私としては、毎日曜日欠かさず、関口宏の「サンデーモーニング」を見ていましたので、残念に思います。今年に入ってからは苦しそうな素振りも見え、段々と出演回数が減っていきました。直近には全然出なくなったので、病状が悪化したことを推察していました。しかしまさか、こんなに早く亡くなるとは思ってもいませんでした。長くTVや新聞記事を拝見してきた私にとって、大きな喪失感を持っています。

岸井氏には、2つの“強い記憶”が残っています。2015年、安倍内閣が強引に進める安全保障法制に関して、メディアとして批判しました。それは、政治をチェックするメディアの役割として当然のことです。しかし読売新聞と産経新聞に、1ページ全面を使った右翼思想の組織から意見広告が出され、岸井氏個人を名指しで批判する広告記事が出されました。安倍内閣の右傾化に乗じた新聞2紙と右翼組織の策謀であり、岸井氏とTBSに対し、極めて酷い「脅迫文(文章)」でした。2紙の掲載費用は6,000万円以上掛かり、恐らく改憲・右翼団体の「日本会議」が資金面・策謀のバックにいたと言われています。それだけ、岸井氏の影響力が大きいことを知った次第です。権力に臆することなく、厳しく指摘するジャーナリストだったと思います。

■右翼的メディア人がばっこする現在、メディアの在り方を全うした岸井氏
もう1つが、ご年配の方ならご存じかと思います。1972(S47)年、当時の佐藤栄作首相の退陣記者会見で、突然、首相が「新聞は嫌いだ」と、会場から新聞記者の排除を言いだ出したことです。そこで「じゃあ出よう」と、真っ先に他社の記者に呼び掛け・退席を促したのが、若かりし頃の岸井氏でした。その時のやりとりが、当時、何回もニュースで流れました。私はその画面(場面)を今でも覚えていますが、後年、それが岸井氏だと知りました。なお記者団全員がいなくなる中、佐藤首相が延々とテレビカメラのみに向かって話し掛けたのは、今でも政治史の珍現象(情けない話)として残されています。

もちろん、これ以外にも長い記者生活・新聞社政治部長など地道な活動を続け、“記者魂を持った男”として知られています。近年、「田崎ス史郎」など、右翼的なメディア人(それはメディアとは言えない)・自民党の代弁すらするキャスターが増え、岸井氏は苦々しく思っていたようです。“ス史郎”は、PCの変換ミスではなく、田崎氏が度々、安倍首相と高級寿司(スシローではない・笑)や高級割烹で食事していることから、そんなあだ名で呼ばれています。話が脱線してしまいましたが、73歳は、まだまだ活躍できる年齢です。また安倍首相によって民主主義とジャーナリズムが壊され危機が迫っている折り、TV出演もままならず、その思いを発信できなかったことは、さぞかし無念だったろうと思います。哀悼、静かにお眠り下さい。

Sankoub 関口宏の「サンデーモーニング」が放送人グランプリ2015を受賞

Ntopkeiji

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