ニコン◇カメラを主力製品と定め旧社名・日本光学に力強さを加える「Ｎ」を付けた／社名・商品名のイワレ

　社名・商品名のイワレ［製品編］
ニコン｜カメラを主力製品と定め旧社名・日本光学に力強さを加える「Ｎ」を付けた



◆「ニコン」ブランドが世界中に浸透していたため社名もニコンに変えた
大手カメラメーカーの「ニコン」は、１９８８（Ｓ６３）年、社名をそれまでの日本光学工業から「ニコン」に改称しました。４８（Ｓ２３）年に、同社が初めて発売したカメラが社名の由来です。社名より、「ニコン」ブランドが世界中に浸透していたためです。１９１７年に設立された日本光学工業は、光学機器の国産化を進めたい国の意向を受け、三菱合資会社社長の岩崎小弥太氏の出資を得て設立されました。当初は、双眼鏡や顕微鏡、望遠鏡などを製造していました。年配の方は、この分野での日本光学工業の名称のほうがご存じかもしれません。

そもそもニコンの名称は、カメラの「ニコン１型」で初めて使われました。商品名の検討で、「カメラは将来の主力製品。男性的で力強いニュアンスを与えたかった」と言います。日本光学工業の略称「ＮＩＫＫＯ（ニッコー）」に、語呂を整えるために男性的な印象を与える「Ｎ」を語尾に付けました。開発段階では「小型」を意味する語尾を付けた「Ｎｉｋｏｒｅｔｔｅ（ニコレット）」の仮称がありましたが、「印象が弱い」との意見が社内で多く出たため採用されませんでした。確かにニコレットより、ニコンのほうがインパクトが強いですね。

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