食品のカラクリと暮らしの裏側

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ボンカレー(大塚食品)◇ボンとはフランス語の「おいしい」「良い」の意味/社名・商品名のイワレ

2023年06月22日 | 社名・商品名のイワレ
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ボンカレー(大塚食品)|ボンとはフランス語の「おいしい」「良い」の意味

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◆世界初の市販用レトルト食品として登場・カレーの世界を一変させた
大塚食品の「ボンカレー」は、世界初の市販用レトルト食品として1968(S43)年に誕生しました。以来50年を超えて販売、50周年時点で約30億食が売れた「国民食」と言えます。今や日常では数々のレトルト食品が売られていますが、当時は画期的な製品でした。また1960年代は、家庭のカレーは固形ルーが一般的で、具材を煮込んで調理するのに手間が掛かりました。ボンカレーの登場で、食品の加工保存とカレー調理の世界が一変したのです。調理なし、それもたった8分の湯煎(せん)~当時はそれでも早いと思われました。

開発当初、パウチ詰めの調理済カレーの開発に乗り出したものの、保存料なし・長期間・常温保存のコンセプトの技術は難しく、試行錯誤の繰り返しでした。ところが同じ大塚グループ会社が培ってきた、点滴液の殺菌技術が功を奏します。気密性の高いパウチに詰めたカレーを、専用の加圧釜で殺菌したことで製品化されました。当初は賞味期限2~3か月だったものが、アルミ泊製袋の採用で2年に延びました。2003年からは、電子レンジに対応するタイプも発売。ふたを開け箱ごと温めれば、約1分半で食べられるようになりました。レトルトカレーに留まらず、レトルト食品の世界を一変させた功績は驚くべきものです。

ところで「ボンカレー」の「ボン」は、フランス語の“おいしい” ”良い”からきています。元々は、TV番組のお姫様役で有名な松山容子さんの外箱でした。しばらくCMのフレーズ「牛肉100%」は、実にうまいキャッチコピーでしたね。当時は、牛肉は高価でしたので牛肉100%の文字はインパクトがありました。いかにも牛肉が、多く入っているように思えるからです。小さく数粒しか入ってなくても、牛肉は100%に間違いありません(笑)。肉を食えなかった世代は、魅力的なコピーでした。なお沖縄では、なぜか松山容子さんでないと売れないそうで今も“健在”です。沖縄限定販売で、「沖縄土産」として買っていく観光客もいるようです。※因みにライバル?の「ククレカレー」は、クックレス(cook-less)の造語で「調理の必要なし」の意。

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