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介護◇食事1・高齢者の栄養不足対策は軟らかく煮込んだ「ソフト食」を/認知症と介護10

2019年05月17日 | 認知症と介護
Caretp4 認知症と介護シリーズ10
食事1・高齢者の栄養不足対策は軟らかく煮込んだ「ソフト食」を
食べることは基本なので工夫して親・配偶者が喜ぶ姿を見ましょう

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■高齢者こそしっかり栄養を付け1500キロカロリー以上が目安
ここからは、食事・動作・室内の配置、排せつ・着替え・入浴、鬱(うつ)・終末期の対応など、どう介護すればよいか具体的な方法をお伝えします。まずは「食事」です。介護が必要となった方の健康維持と回復のためには、十分な栄養と水分摂取が大切です。高齢者の中には、「食欲がない」 「1日2食」 「おかゆを食べている」という方がいます。体調は、痩せてきて、動くのが億劫で疲れやすくなっています。こういう状態は、「低栄養」(栄養失調)が疑われます。介護を伴わない一般的な65歳以上の6人に1人、85歳以上では3人に1人が低栄養なのです。低栄養になると力が出なくなり、寝たきりの方は床ずれを起しやすくなります。また抵抗力が落ちて、風邪などから肺炎に罹りやすくなってしまいます。

高齢で寝たきりの方は1300キロカロリー、そうでない方は1500キロカロリー以上が目安と言われています。1日3食ならば1食500キロカロリーで、例えばご飯1膳、鮭1切れ、ほうれん草のお浸し、豆腐とワカメの味噌汁、ヨーグルト(果糖)適宜、みかん1個ぐらいです。1度に食べ切れなければ、10時や3時のおやつ代わりに分けて食べます。おかゆのカロリーは、ご飯の半分になってしまいます。そうした場合は、卵や野菜を入れた“おじや”など工夫しましょう。あるいは、おやつや副食を1品増やします。高齢者こそ、しっかり栄養を付けましょう。

■固さの目安は箸で簡単に切れスプーンの裏で軽くつぶせる程度
噛む力の弱い方が、刻み食やミキサー食を食べていることがあります。刻み食は意外と食べにくく、ミキサー食では食べる楽しみが湧きません。そこで良い方法は、「ソフト食」です。1口大に切った食材を、形を残したまま圧力鍋で軟らかく煮込みます。あるいは調理されたおかずをポリ袋に入れ、水や出汁を加え湯に入れて沸騰させない程度に茹でると軟らかくなります。固さの目安は箸で簡単に切れ、スプーンの裏で軽くつぶせる程度です。若干、手間が掛かりますが、食べること・栄養を付けることは基本なので、こうした工夫で親・配偶者が体力を落とさず、元気に喜ぶ姿を見ましょう。

逆に食べにくいものは、「ベタベタ」=餅・団子、「パサパサ」=茹で卵・クッキー、「ゴムゴム」=タコ・イカ、「ボソボソ(ポソポソ)」=ごぼう・たけのこ、「サラサラ」=お吸い物・お茶・液体などです。意外にも、液体も摂りにくいのです。むせやすい方は、かたくり粉でとろみを付ける方法もあります。スープにかたくり粉を溶く、味噌汁にとろろ昆布を少量加えます。本人の分を別に作るのが大変と思う方は、薬局でとろみ剤を売っているので活用しましょう。

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