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介護◇元気な家族がいても介護は受けられる・ケアプランの重要性・保険料の相違/認知症と介護6

2019年04月30日 | 認知症と介護
Caretp4 認知症と介護シリーズ6
知っておきたい介護保険8つのポイント(2)
元気な家族がいても介護は受けられる・ケアプランの重要性・保険料の相違

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前号に続き、「知っておきたい介護保険8つのポイント」の2回目です。元気な家族と同居していても介護は受けられるので、安心して申請しましょう。また介護の実質のスタートは、ケアマネージャーの選定とケアプランの作成です。これらの内容を、簡単ですが説明致します。

■介護する家族を支えることも介護保険の目的の1つ
5.65歳以上の保険料額は市区町村で大きく異なる
既号で説明したように、介護保険は税金と皆さんが支払う保険料の割合が1/2ずつの負担によって施行されています。年金と異なり、それぞれの市区町村が管理・運営しているのです。そのため、保険料はその地方自治体によって大きく違います。差が出る理由は、①高齢者の割合 ②特に75歳以上の後期高齢者の割合 ③65歳以上の所得格差(年収によって保険料を決めるため)などです。地方自治体の人口規模が小さく、高齢者が多い地方(地域)では、気の毒にも保険料が高いのです。

6.介護をする元気な家族がいても介護保険を利用できる
介護にあたり、誤解しているご家族が多いのも確かです。介護保険は「寝た切りの人しか使えない」 「同居している家族が元気だから、サービスを受けることは無理」 「家族が介護を休んだり、外出が多いのにサービスが利用できるのですか?」などの誤解と疑問です。介護保険は「要支援1、2」から、寝た切り状態の「要介護5」まで、要介護度の程度により7段階に分類されています。それぞれの程度によってサービスが受けられるので、寝た切りの人でなくても利用できます。また元気な同居者がいると、サービスが受けられないことはないのです。介護する家族を支えることも介護保険の目的なので、家族の介護疲れや追い込まれることを防ぐためにも利用しましょう。

■介護のスタートはケアマネージャーの選定とケアプランの作成
7.介護認定が決まったらケアマネージャーを選びましょう
前号で介護認定が決まったら介護保険が受けられると申し上げましたが、実質的なサービスを受けるためには、まずは「ケアプラン」の作成が必要です。介護者本人や家族が作ることも可能ですが、やはり介護サービス事業者と交渉するには専門の知識が必要なため、「ケアマネージャー」(介護支援専門員)に依頼するのが一般的です。利用者とサービス事業者との橋渡しをする調整役で、まずケアマネージャーを選びます。既にサービスを受けている人からの口コミを参考にしたり、市区町村の窓口・地域包括支援センターで紹介してもらう方法があります。

8.ケアマネージャーが決まったら肝心な「ケアプラン」を決めましょう
ケアマネージャーと利用者(介護本人や家族)間の話し合いによって、ケアマネージャーが利用者に「ケアプラン」を提案します。ケアプランとは、利用者が実現したい生活や家族の介護負担の軽減を目的に、いつ、どんなサービスを、どのくらい利用するのかといった介護サービス利用計画です。「ケアプラン」が決まったら、サービス事業者と契約を結んで、初めて介護サービスが受けられます。要介護度の程度によって、居宅サービス・地域密着型サービス・施設サービスなど、様々な種類が用意されています。

当説明は、ごくごく初歩的な内容です。いざという時に慌てないよう、あらかじめ参考書を読んでおくことをお勧めします。本屋、図書館には、数多く介護の図書が用意されています。ご家族が元気・平常でも、今のうちから軽くでも目を通しておいたほうが安心できます。

Sankoub
前号/知っておきたい介護保険8つのポイント1・強制加入・審査認定・利用限度額

Odayakatoptp

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