食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

帯広名物の豚丼は豚肉が十勝産じゃなかった!本当は米国・カナダ産/食品のカラクリ・食肉12

2014年06月06日 | 食肉・揚げ物・玉子
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ 帯広名物の豚丼/食肉
帯広名物の豚丼は豚肉が十勝産じゃなかった!本当は米国・カナダ産
地元まるごと観光客を騙す“暗黙”の産地偽装・ニセ・ブランド豚

R1122404372 十勝の大地

■帯広の豚丼店は「みんなで騙せば怖くない」の論理
帯広市の名物、香ばしい甘ダレの十勝産の「豚丼」は有名です。市内には無数の豚丼店・専門店が並び、楽しみに来る観光客を取り込んでいます。観光客は十勝産の豚だと全く疑っていませんが、多くの店ではほとんどが米国産・カナダ産なのです。言わば、観光客に、帯広の豚丼は十勝産だと勝手に思わせる・錯覚させる“集団詐欺”で成り立っているのです。

これでは、地元丸ごと暗黙の産地偽装です。“ニセ・ブランド豚”の典型的な例でしょう。外国豚を使う理由は、当然ながら外国産に比べ、十勝産は極めてコストが高いのです。またこれだけある店の数に対し、十勝産の豚肉を安定して供給できないことも理由の1つです。従って名物を謳っても、肝心な十勝産豚肉使用の看板は全く見当たりません。

中には、本当に十勝産を使っている店も存在します。それならば、他店との差別化を図る意味でも、自慢気に「当店は、十勝産豚肉を100%使用しています」と表示しそうなものです。もちろん表示したくても、そんなことをしたら業者全体から“嫌がらせ”、現実に“袋叩き”になってしまうからです。帯広の豚丼店は、「みんなで騙せば怖くない」の論理でしょうか。

■観光客に地元産と思わせ外国産を出すことが全国で行われている
十勝産は言うに及ばず、そもそも普通の豚肉でも、米国・カナダと日本とでは3倍のコストの開きがあります。輸入豚肉全体のうち米国・カナダ・デンマーク産で8割を占めます。全国の食肉業者は外国産を国産表示、さらには国産の“ブランド豚”に偽装し利益を貪っているのです。

寿司店で、団栗(どんぐり)の餌で育ったスペイン産・イベリコ豚の「豚丼」を出す、何だか分からない世の中になったものです。ところでラーメン好きの方でも、とんこつやスープに使われるゲンコツ(豚の骨)は、ほんどが外国産と考えたことはないでしょう。とにかく外食産業は、牛肉・豚肉・鶏肉・野菜など、コストの関係から外国産でないと成り立たない現実があります。

考えてみれば、仙台の「牛タン」(同じく米・カナダ産)、長野の信州蕎麦(中国産)、沼津の鯵(あじ)の干物(外国魚)、若狭小浜の鯖(さば)(ノルウェー産)など、観光客には当然地元で獲れたものと思わせて、平気で外国産を出す“観光食材の空洞化現象”は、全国各地で行われています。そこには、観光客への裏切り・無視の視線しか見えてきません。昔は“名物に旨いものなし”、現在は“名物に本物なし”

Sankoua
吉野家の牛丼は米国人が全く見向きもしない脂身肉ばかりが盛られる
格安国内旅行や格安バスツアーは至れり尽くせりの中国食材豪華?旅

Gstopkarakuri2

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