社長も、マジシャンが苦手らしい…。
それを知っても何も出来ない。
そんな話しをしていると、マジシャンが現れた。
相変わらず、最後にビリケンさんのところへ行く。
足を掻こうとしても、きっと無理だ。
…手が届かないように移動したから…。
しかも、ビリケンさんの手前には、いくつかの商品の障害物がある。
見て見ぬふりをする私たち。
マジシャンは、ビリケンに触るべく、ショーウィンドウの中のいろんな商品を勝手に移動させはじめた。
私は、女の子と顔を見合わせた。
…だけど、もう少し様子を見ることに…。
マジシャン、いくつかの商品を動かし、それでも届かないと、今度はにつま先立てて、体をショーウィンドウに差し入れていた。
たぶん、私たちを完全無視だ…。
この何が何でもビリケンさんの足を掻こうとする執念がすごい💦