マジシャン風の男は、店内を30分以上かけて、うろうろ…。
そして、
「◯◯は、ありますか?」
と、毎回同じ商品の有無を尋ねる。
だけど、取り寄せは拒否する…。
いったいこの方、何がしたいのか…。
最後に店の外に出てショーウィンドウのビリケンさんを、マジマジと眺める。
そして、もう一度店内に戻って、商品の隙間から手を差し入れて、ビリケンさんの足を掻く。
ビリケンさんの笑顔が消えてる…と、思うときは、この時です。
ある時、マジシャン風の男が立ち去ると、お店の女の子がつぶやいた。
「ビリケンさん、あのお客さん、嫌いみたいですよね…💦笑顔じゃなくなるし…。」
私もそう思っていた。
「あの人、もう何ヵ月も週一くらいのペースで来店してますが、何も買わないですよね💦」
「例の商品、毎回、あの人が聞いてくる◯◯を、お店に置いてみたら?」
思わず、ちょっと提案してみた。
「そうですね❗お店にもともと無いのがわかってて聞いてくる気がする。もともとあれば、どうするんだろう…。高額商品だし…、買うかな?」
高額って、どの程度…というと、かなりです。
天然石のお店に入ったことがある人は知っているかも知れませんが、ショーウィンドウなどに、置いてある天然石が、桁違いの価格の場合あるんですね。
そのお店では、需要が無かったと思って仕入れていなかったんです。ちなみに、需要がありそうな他店にありました。
思いきって、その商品を置いてみることに。