明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

「良いハゲタカ」「悪いハゲタカ」

2004-08-16 | 政治
>16日付の英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は、
>著名投資家ジョージ・ソロス氏と関係のある企業再生ファンド「キアコン」が、
>ダイエー<8263.T>への投資を検討している、と報じた。
>同紙は、キアコンによる投資が実現すれば、ダイエーが、
>産業再生機構の活用を拒否し、独自路線を維持することが可能になる、と伝えている。
http://www.asyura2.com/0406/hasan36/msg/286.html

どうも、日本では企業再生ファンドのイメージが悪い。
よく、屍の肉を啄ばむ「ハゲタカ」に例えられ、
なんとなく後ろめたい事業のように思っている人も多い。

しかし、必ずしもピカピカではない企業にリスクマネーを供給し、
それによって、その企業を生き返らせるということは、
非常に社会的な意義のあるビジネスである。

当然、そのためにはその企業が投資に値するかどうかを
見極めるための高度なスキルが必要であるが、
その結果として、ハイリスクと背中合わせの
ハイリターンが望めるチャレンジングなビジネスでもある。

とはいっても、全てのファンドに「社会的意義がある」訳ではない。
いや、逆に「国民の敵」と言っても過言ではないものもある。

その違一番の違いはどこか?

最大のポイントは「市場原理」の中で自らリスクを取っているのか、
もしくはロビー活動によって不当な利益を追求しているかの
違いにあると思う。

今回の「キアコン」はまさに前者である。
竹中の悪辣な工作によって苦境に追い込まれたものの、
大きなキャッシュフローを生み出す能力のあるダイエーに注目し、
市場原理の中で自らリスクを取って投資を行おうとしている。

これによってダイエー再建の確実性がより高まれば、
既存株主も従業員も取引先も銀行もみんながハッピーになる。
まさに「良いハゲタカ」の典型例と言えよう。

一方で、「悪いハゲタカ」の筆頭は産業「解体」機構と、
それに群がりオコボレにあずかろうとする連中である。

産業「解体」機構は、金融庁の恣意的な不良債権査定や、
機構にもちこんだらそれを優良債権とみなすなどのインチキルールによって、
政治力で破格の値段で民間から企業を強奪しようとしている。
まさに国家権力を手にした「強盗集団」と言っても過言ではない。

おまけに、これだけのキャッシュフローを生み出す企業を、
「スーパーは供給過剰だ」などという、
まさに共産主義者の理屈で解体までしようとしているのだ。
もはやキチガイとしかいいようがない。

これでは既存株主も従業員も取引先も銀行も怒り心頭だろうし、
さらに、企業解体に伴うデフレ圧力は全国民に惨禍をもたらすことになるだろう。
こんな奴らに絶対にダイエーを渡してはならない。
心ある国民は、なんとしても「キアコン」を応援するべきである。

もしかすると、さらに他の「良いハゲタカ」が現われることもあり得る。
そういう中で、ダイエーが少しでも良い条件のファンドと組んで、
一日も速くもっと元気な企業になってくれれば、
その恩恵は多くの国民におよぶだろう。

「国民の敵」、産業「解体」機構を干し上げ、
市場原理の中で国民の財産であるダイエーの再建を進めることが、
最も国民の利益にかなった道であることを確信している。

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