もう、ここの所、中央青山集中砲火だが...。
>三洋、多額粉飾の疑い 1900億円の損失、過小評価
>経営再建中の電機大手、三洋電機が、04年3月期決算(単体)で
>債務超過状態の子会社などで約1900億円の損失処理を検討しながら、
>実際には約500億円しか処理せずに済ませていたことが、
>朝日新聞の取材でわかった。適切に処理していれば損失は大きく膨らみ、
>当期黒字だった決算は赤字に転落していた可能性がある。
>証券取引等監視委員会は、多額の粉飾の疑いもあるとして
>調べを進めている模様だ。
http://www.asahi.com/business/update/0223/041.html
これだけの情報では何が起こっているのか、
はっきりとは解らない。
ただ、ルール上は非上場の子会社、関連会社の損失処理は、
その子会社等の「回復の可能性」で要否が決まることになっている。
http://bizplus.nikkei.co.jp/qa/keiri/?i=2005120117oneq3
ここで、「回復の可能性」といっても、
そこにはかなりのグレーゾーンがあり得るから、
今回のケースは「回復の可能性」についての
見解の相違ではないかと思われる。
なお、今回のケースがグレーと言ってもよいゾーンに
入っているかどうかは、これだけの情報では断定はできないけど、
さすがに真っ黒だったら監査法人も無理はしないと思う。
マスコミは何か唯一「正しい会計」があって、
それからはずれると全て粉飾だ!というような前提で
企業を一方的に叩く記事を書くが、そういうものではないだろう。
これについては磯崎氏のブログに面白い例え話があった。
>会計というのは、企業活動の森羅万象を数字に落とし込もうという
>「写像」であって、元の事象と会計上の数字の対応は、
>「1対1」ではなく「1対n」の対応関係になります。
>つまり、もともと、「当期純利益」といった数字が、必ずピシッと
>一つの数字に定まる、というような性質のものではありません。
>(丸い地球を2次元の地図に落としこむと、大西洋が裂けたり、
>グリーンランドが大きくなったり、最短距離が曲線になっちゃったり、
>というのと同じ。)
(略)
>通常は、地図を使うのに3次元を2次元に落とし込むことによる不都合は
>感じないわけですが、問題になるのは、「大西洋の切れ目」のあたりや、
>「グリーンランド」あたりの処理の場合。
http://www.tez.com/blog/archives/000815.html
うまいことをいうなあ、と。
最近はマスコミだけでなく、金融庁、SEC等の当局にすら、
そこら辺解ってんのかね?みたいな連中がはびこってきたことが、
無用のギクシャクを引き起こしているように思えてならない。
ちなみに、三洋の場合「回復の可能性あり」としたものが
結果的にダメだった訳だけど、世の中一般で言えば、
清算主義者が暴れ回っていたあの頃がボトムで
その後、急回復してきている企業が大半な訳で、
ああいう時期に「回復の可能性」をあまりガチガチに保守的に
見積もっても無意味なような気はするけど。
>三洋、多額粉飾の疑い 1900億円の損失、過小評価
>経営再建中の電機大手、三洋電機が、04年3月期決算(単体)で
>債務超過状態の子会社などで約1900億円の損失処理を検討しながら、
>実際には約500億円しか処理せずに済ませていたことが、
>朝日新聞の取材でわかった。適切に処理していれば損失は大きく膨らみ、
>当期黒字だった決算は赤字に転落していた可能性がある。
>証券取引等監視委員会は、多額の粉飾の疑いもあるとして
>調べを進めている模様だ。
http://www.asahi.com/business/update/0223/041.html
これだけの情報では何が起こっているのか、
はっきりとは解らない。
ただ、ルール上は非上場の子会社、関連会社の損失処理は、
その子会社等の「回復の可能性」で要否が決まることになっている。
http://bizplus.nikkei.co.jp/qa/keiri/?i=2005120117oneq3
ここで、「回復の可能性」といっても、
そこにはかなりのグレーゾーンがあり得るから、
今回のケースは「回復の可能性」についての
見解の相違ではないかと思われる。
なお、今回のケースがグレーと言ってもよいゾーンに
入っているかどうかは、これだけの情報では断定はできないけど、
さすがに真っ黒だったら監査法人も無理はしないと思う。
マスコミは何か唯一「正しい会計」があって、
それからはずれると全て粉飾だ!というような前提で
企業を一方的に叩く記事を書くが、そういうものではないだろう。
これについては磯崎氏のブログに面白い例え話があった。
>会計というのは、企業活動の森羅万象を数字に落とし込もうという
>「写像」であって、元の事象と会計上の数字の対応は、
>「1対1」ではなく「1対n」の対応関係になります。
>つまり、もともと、「当期純利益」といった数字が、必ずピシッと
>一つの数字に定まる、というような性質のものではありません。
>(丸い地球を2次元の地図に落としこむと、大西洋が裂けたり、
>グリーンランドが大きくなったり、最短距離が曲線になっちゃったり、
>というのと同じ。)
(略)
>通常は、地図を使うのに3次元を2次元に落とし込むことによる不都合は
>感じないわけですが、問題になるのは、「大西洋の切れ目」のあたりや、
>「グリーンランド」あたりの処理の場合。
http://www.tez.com/blog/archives/000815.html
うまいことをいうなあ、と。
最近はマスコミだけでなく、金融庁、SEC等の当局にすら、
そこら辺解ってんのかね?みたいな連中がはびこってきたことが、
無用のギクシャクを引き起こしているように思えてならない。
ちなみに、三洋の場合「回復の可能性あり」としたものが
結果的にダメだった訳だけど、世の中一般で言えば、
清算主義者が暴れ回っていたあの頃がボトムで
その後、急回復してきている企業が大半な訳で、
ああいう時期に「回復の可能性」をあまりガチガチに保守的に
見積もっても無意味なような気はするけど。
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