明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

乱訴社会は望まない

2007-09-03 | 政治
>「司法試験合格者3千人、多すぎる」 法相が「私見」

>司法制度改革の柱として司法試験合格者を年に3000人程度に
>増やす政府の基本方針について、鳩山法相は31日、報道各社に
>よるインタビューで「ちょっと多すぎるのではないか」との
>見解を示した。法科大学院の現状についても「質的低下を招く
>可能性がある」と述べ、現在の政府の計画に疑問を呈した。

>裁判官や検察官、弁護士ら「法曹」となる司法試験合格者は
>現在は約1500人。10年までに3000人とするのが
>政府の計画。法相は「私見」と前置きしたうえで
>「毎年3000人増えるのは多すぎる」と発言した。

>法曹人口を増やすために新設された法科大学院についても
>「法科大学院の発想は(修了者の)半分か、半分以上が
>法曹になるというもの。検事や裁判官も含め、格別に難しい
>試験を通った人だから信用しようという考えが、我が国にはある」
>との考えを述べた。
http://www.asahi.com/national/update/0831/TKY200708310396.html

この人、文部科学大臣の頃には「ゆとりの教育」を
強引に推し進めた人で、突然、こんなことを言い出しても
全然、信用してないのだが。

だが、ここで言ってること自体は概ね賛成である。

合格者の増加分は多くが弁護士になるのだろうが、
それによって、アメリカみたいな乱訴社会に近づくことは
間違いない。本当に多くの国民はそれを望んでいるのか?

確かに弁護士の数を絞るということは、
そこに大きなレントが発生することにもなるのだが、
多少のレントは乱訴社会にしないためのコストだと
割り切って、社会で負担しても良いではないかと思う。

ちなみに、ついでにいうと、高い金を払って法科大学院に
行った人の試験の合格率ばかりバカみたいに高くて、
行けなかった人の試験の合格率がバカみたいに低い
のも問題である。職業選択の機会均等に反すると思う。

この点も合わせて是正されることを強く求めたい。


<おまけ>
ググってたら面白いコラムを見つけたので紹介しておきます。

>旧司法試験と新司法試験の異様な格差