明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

「組織論」は「機能論」から語れ

2006-02-01 | 政治
>額賀長官、防衛施設庁「解体」を明言
http://www.asahi.com/politics/update/0201/004.html

こういう、なんか騒動があるたびに、
ペナルティー的に「解体」論をぶちあげるのは
もう、やめにしないか?

防衛施設庁の場合は防衛庁の防衛省への昇格と併せて、
防衛庁への統合論があるから、それに乗っけて
「解体」というマスコミ対策をやろうということ
なのかも知れないけど。

ただ、組織論というのは、あくまで機能論から入るべきで、
こういう形でやってもだいたいロクなことにならない。

例えば、マスコミの大騒ぎの中でやった大蔵省の財金分離は、
結局、金融をマクロを考えない原理主義者に乗っ取られる
結果となり、日本経済に大きな打撃を与えることとなった。

また、社会保険庁バッシングの時も、
「社会保険庁の解体」をマスコミ対策でぶち上げたものの、
結局、年金や社会保険の仕事が無くなる訳もなく、
「ねんきん事業機構」なる珍妙な名称への看板の架け替えで
お茶を濁すしかなくなったのも当然に帰結だろう。

なぜか、今の日本人の中に「解体」だの「破壊」だのに、
妙なエクスタシーを感じる人たちが結構たくさんいて、
ここ数年来の政治、社会、経済の混乱の元凶をなっているのだが、
もう、いい加減、そういう人達に振り回されるのは止めるべきだろう。

もし、実際に談合があったのなら、それはそれで
済々と法に従って処理すべき話である。

「解体」を論じたいのであれば、それはあくまで機能論から
論じるべきで、それで納得のいく説明ができることが
大前提になると思う。