有機化学にっき

気になった有機化学の論文や記事を紹介。

JACS 2005, 127, 17196

2006-02-19 13:37:29 | 新着論文
Efficient Homogeneous Catalysis in the Reduction of CO2 to CO

カルベン銅錯体 [(IPr)Cu-Bpin]とbis(pinacolate)-diboron (pinB-B-pin)を用いた二酸化炭素の触媒的一酸化炭素への還元。 副生成物はpinB-O-Bpin


MIT Sadighiのグループ。小分子の活性化を銅に着目して行っているグループのようです。
ラベルしたCO2を用いたり、各種NMRを用いて還元を証明しています。TON>1000やTOF>100が条件によっては達成できるようです。

機構やカルベン配位子の働きがわかってくるとかなり面白いと思います。
金、銀、鉄あたりで同じ事が報告されるに300円。