だ・こーじの「いま、思い、考えること」

「目に見え心に思ふこと」をホンネのごとくフィクションとして綴ります。

11月9日(水)伝統の力

2011年11月09日 | 日記
こんばんは。立冬を過ぎたとたんに晩秋を感じる気候となってきました。
今日までが学園祭期間の代替で表向きは休みなのですが、
昨日に続き校務でした。
ただ、いずれも苦痛というより、嬉しい校務。そんなもんがあるのか???とも思いますが、
今日はタイからの研修生10名とサポート学生4名を引率して、国立劇場へ歌舞伎鑑賞へ。
国立劇場には母校の先輩でボーイスカウトでも10年来の仲間である岡潤也氏に手配をお願いしたところ、
会場入口で待っていてくださいました。ありがたいものですね。
座席は予算の都合上、3階席だったのですが、国立劇場の3階席はオススメです。
見通しがきくといったらいいのでしょうか、今後もここからだなぁと思った次第です。

中に入ると、国立劇場にも「ゆるキャラ」がいるではありませんか。
今年は国立劇場45周年でもあり、今月は近松門左衛門特集。
演目は「日本振袖始」と「曽根崎心中」。前者は素戔嗚尊(スサノヲノミコト)が八岐の大蛇(ヤマタノオロチ)を退治するもの。
後者は坂田藤十郎・中村翫雀父子がお初と徳兵衛を演じる近松の代表中の代表作。
心中物ですが、最後はなんと・・・!ですね。

それにしても、藤十郎はお初役を1300回以上も演じているということ。
男が演じる女形とはいえ、美しいものです。
このような、伝統芸能は、初めてみたときはよくわからず、眠かったものですが、劇場の空間はいいもんですね。

そういえば、タイの大学に交流を始めるための交渉をしに行ったとき、学内では伝統的な人形使いを学生に教えている授業に遭遇しました。
日本でも、伝統を伝える講義をもつ大学もあるでしょうが、もっともっと日本の伝統芸能や古典を教え、学び、鑑賞する時間を作れればと思います。
学生に以前、「大相撲は日本の国技か?」と問うたことがあります。国技だと答えた学生ももちろんいたのですが、
「それでは実際に見に行ったことがあるか?」というものに対しては、ほとんどゼロでした。
ナマで見たことがないものをどうして国技といえるのか、という感じがするわけです。

日本のもつ良さといえば、技術の高さもありますが、マスコミはオリンパスが損失隠しをしていたことを報じています。
ただ、こういう事件は、この会社だけだ、とは思えないのも事実です。
仕事のウラには悪事がある、などと断定はできませんが、
「大人になれよ」とか「大人のハナシ」とかいうときの「大人」にはあまりいいイメージがありません。

ちなみに今回の会社は、あの、オェ~っとなってしまう胃カメラのシェアが高いオリンパス。
実際は損をしながら、それを社外にまるまる「飛ばし」ていたというのは、
「無い袖は振れない」なんていう言葉を知らない人々の行為です。
「日本振袖始」ののめりこみすぎかしら???

それも前社長からの内部告発によって出てきたこと。
みんな、お互いを守ろうというのは、どういう体質なんでしょうね。もちろん、良し悪しですが。

さて、歌舞伎鑑賞を終え、母校の図書館へちょいと資料のコピーに出向いたら、
院生のひとりに出会ったので、そのまま高田馬場駅までともに歩くことに。

ちょいと運動不足を感じ始めているので、また気合いれようかな、と思う次第です。
あれ?柿を買って帰ったら、たいちゃんも柿を買って帰ってきてる。
喜ぶべきか、悲しむべきか???




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