ヨナの福音こばなし帳

オリジナルのショート・ストーリー。一週間で一話完結。週末には、そのストーリーから人生の知恵をまじめにウンチクります。

もくじ

2008-12-31 | 放蕩息子Part2
カテゴリー「放蕩息子Part2」のなかに収録されているストーリーのもくじです。
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ぼくはセミになったのさ 

実話。ヘビの話と鳥の話 

天国の秘密 

大きいお父さん 

島に来たお医者さん

二匹の子羊と羊飼い

ハイエナがオドオドするようになったわけ

あれっ、洗濯機は?

私はだれ、スポーツ選手編

雪山救助犬ノア

最後の戦い

二匹のはらぺこあおむし

王様へのお願い

小さな柿の木

またまた、どろんこハリー

ドロ沼からの脱出

ロバの子リボンちゃん

放蕩息子Part2

赤ずきんちゃん四姉妹(6)ウンチク後編

2008-12-28 | さかなのナカ/ 赤ずきんちゃん四姉妹
お父さんが、赤ずきんちゃんを心配していたのは、赤ずきんちゃんが自分の大切な子どもだからです。お兄さんが、遠くまで赤ずきんちゃんを捜し回ったのは、赤ずきんちゃんが自分のかわいい妹だからです。お父さんも、お兄さんも、家族として、赤ずきんちゃんと関わりを持っていました。そして、その交わりを失いたくない、保ち続けたいのです。赤ずきん冬子ちゃんは、お父さんと、お兄さんの家族の交わりの中に戻ったときに、安心と喜びがありましたね。

クリスチャンっていうのは、神様との交わりを持っている人のことです。神様に愛されていることを知り、神様の愛の中にとどまっている人です。そして、自分も神様を精一杯愛します。神様の愛の中で育まれ、成長していきます。もちろん、神様にはその人を愛するゆえの厳しさもあります。

また、神様を愛する人は、他の神の家族も愛して、交わりを保ちます。神の家族の集まっている場所、それが教会なのです。イエス・キリストを信じていると言いながら、教会に結びつかないことは、聖書からみると、ありえないこと、受け入れられないことです。

神様は、あなたとも、家族のような交わりを持ちたいと思っていますよ。その交わりを回復するために、神様のほうがあなたのためにいのちの犠牲を払いました。本当だったら、あなたが受けなければならない罰を、神様である、イエス・キリストが十字架で代わりに受けてくださったのは、あなたが神の家族として取り戻されて、神の家族の交わりを回復するためなのです。


私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物(十字架の犠牲の死)としての御子(イエス・キリスト)を遣わされました。ここに愛があるのです。
(ヨハネの手紙第一 4章10節)

わたし(イエス・キリスト)の愛の中にとどまりなさい。
(ヨハネの福音書 15章9節)

心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。
(マルコの福音書 12章30節)


次回からは、新しいストーリーです。アクセスしてくださいね。

赤ずきんちゃん四姉妹(5)ウンチク前編

2008-12-27 | さかなのナカ/ 赤ずきんちゃん四姉妹
「聖書はいいこと書いてあると思うけど、クリスチャンになるのはちょっと・・。」「あれがクリスチャンなら、別にクリスチャンにならなくても、いいんじゃないの。」「キリスト教はいいと思うけど、教会は好きになれない。」・・

一口にクリスチャンと言っても、みんな同じではないのです。実は、ピンボケ・クリスチャン、勘違いクリスチャン、不健康クリスチャンが存在します。ピンボケ、勘違いを見れば、あれはちょっと、と思うのは当然。あなたの目は正しいわけです。不健康を好きなれないのは当然。あなたの感性は正常です。

ピンボケ、勘違い、不健康の代表例をあげてみましょう。

1.赤ずきん春子パターン

神様は、自分の都合に合わせて何かしてくれる便利屋であるかのように、付き合っている。神様は、自分のお願い事を超自然的な魔法の力で楽してかなえてくれるランプの中の大男であるかのように、関係を持っている。自分の思うようにならないと、神様に文句を言ったり、時には能無し呼ばわりする。

2.赤ずきん夏子パターン

聖書を決まりのようにとらえて、クリスチャンとはそれらを自力で守ることだと思っている。クリスチャン生活を、「なんとか道」のように、「キリスト教的」形を行うことだと思っている。儀式に参加するような気持ちで教会に行っている。実のところ、自分が何に心を向けているのか、自分の魂が何に結びついているのか、よく見えていないが、自分は決まりを守り、形どおり行っているからOKだと思っている。

3.赤ずきん秋子パターン

自分の間違い、過ち、罪に気がつき、それを神様の前に告白し、イエス・キリストの十字架を信じて、赦しを受けた。その後、神様から再び逃げ出したり、神様に背を向けるわけではないが、だからといって、神様との交わりを積極的に持つこともしない。生活の中で、神様のことばを聞いたり(平たく言うと、聖書を読んだりすることなど)、神様に話しかけたり(平たく言うと、祈ったり、感謝したり、賛美したり)しない。霊的餓死状態。


さて、本題は、ここからです。

他の人が、どうであるかは、その人の問題です。バッシングしていても始まりません。では、あなたと神様の関係はどうでしょうか?あなたにとって、神様とは、どんな存在ですか?

上の3つのパターンのどれかに当てはまるなら、それを続けていれば、いずれ、狼に食われてしまうか、狼女(狼男)になるか、飢え死にするかですよ。

(次回は、解決の糸口をウンチクります。)

赤ずきんちゃん四姉妹(4)

2008-12-26 | さかなのナカ/ 赤ずきんちゃん四姉妹
ある日のこと、赤ずきん冬子ちゃんは、とってもきれいな、珍しいちょうちょうを見つけました。赤ずきん冬子ちゃんは、そのちょうちょうをもっと見ようと、追いかけました。ちょうちょうは、野原を越え、小川を越え、畑も越えて、森の中に入って行きました。

森の中に入ったところで、赤ずきん冬子ちゃんはちょうちょうを見失ってしまいました。気がつくと、もう夕方です。もうすぐ5時です。

赤ずきん冬子ちゃんは、森の中を歩き始めました。歩けば歩くほど、自分がどこにいるのか、わからなくなってきました。赤ずきん冬子ちゃんは、完全に迷子になってしまいました。

もうあたりはすっかり真っ暗です。目に入るもの、なんでも不気味に見えます。枝が肩に当たっただけでも、ハッとします。赤ずきん冬子ちゃんは疲れ切ってしまって、石の上に座りました。そして、思いました。

「お父さん、ごめんなさい。私が、もう少しちゃんと気をつけていたら、こんなことにならなかったのに。今度おうちに帰ったら、いい子にするわ。」

そこに狼がそーっと近づいてきました。赤ずきん冬子ちゃんは、まったく気がつかなで、泣いていました。さあ、狼が襲いかかろうというところで、「バン。」鉄砲の音がしました。赤ずきん冬子ちゃんは、心臓が止まるかと思うほどびっくりしました。そこに現れたのはお兄さんでした。お兄さんが探しに来てくれたのです。

「さあ、おうちに帰ろう。」
「でも、私、決まりを破ったから、ムチ打ちね。」
「心配しなくても、大丈夫。お兄さんがいっしょだから。」

家に帰ると、夕食の支度をしてお父さんが待っていました。

「お父さん、ごめんなさい。」
「おかえり。心配したよ。お兄さんに探しに行ってもらったんだ。まず、手と顔を洗ってきなさい。」

赤ずきん冬子ちゃんは、手と顔を洗ってきました。

「決まりを破ったから、ムチ打ち2回だ。」

赤ずきん冬子ちゃんは、黙ってうなずくと、目を閉じて、自分の小さな手を差し出しました。

すると、お兄さんが言いました。

「お父さん。僕が代わりに、そのムチを受けることができますか。」

そして、お父さんは、お兄さんの手を、代わりにムチしました。

「着替えてきなさい。そして、いつものように食事にしよう。」

赤ずきん冬子ちゃんは自分の部屋に入って着替えて出てきました。そして、お父さんとお兄さんといっしょに、お父さんが作った特性のシチューを食べました。赤ずきん冬子ちゃんは、自分がみつけたとってもきれいな珍しいちょうちょうの話をしました。お父さんは微笑みながら聞いてくれました。お兄さんも狼をしとめた話とか、もっとおもしろい話をたくさんしてくれました。お兄さんの手は、まだ赤くはれていて、とても痛そうでした。

赤ずきん冬子ちゃんは、お父さんとお兄さんを心配させるようなことは、もう絶対しないと心に決めました。赤ずきん冬子ちゃんは、お父さんとお兄さんといっしょに食事をするのが、毎日の一番楽しい時間になりました。みんなは、その日あったいろんな出来事を話しました。そして、その家族はとても幸せに暮らしました。

(週末は、このストーリーから、人生の知恵をまじめにウンチクります。)

赤ずきんちゃん四姉妹(3)

2008-12-25 | さかなのナカ/ 赤ずきんちゃん四姉妹
ある日のこと、赤ずきん秋子ちゃんは、とってもきれいな、珍しいちょうちょうを見つけました。赤ずきん秋子ちゃんは、そのちょうちょうをもっと見ようと、追いかけました。ちょうちょうは、野原を越え、小川を越え、畑も越えて、森の中に入って行きました。

森の中に入ったところで、赤ずきん秋子ちゃんはちょうちょうを見失ってしまいました。気がつくと、もう夕方です。もうすぐ5時です。

赤ずきん秋子ちゃんは、森の中を歩き始めました。歩けば歩くほど、自分がどこにいるのか、わからなくなってきました。赤ずきん秋子ちゃんは、おうちに帰ろうと、いっしょうけんめい歩きました。けれども、完全に迷子になってしまいました。

もうあたりはすっかり真っ暗です。道はまったくわかりません。いろんな音が不気味です。葉っぱが動いただけでも、ドキドキします。赤ずきん秋子ちゃんは疲れ切ってしまって、切り株の上に座りました。そして、思いました。

「お父さん、ごめんなさい。私が、もう少しちゃんと気をつけていたら、こんなことにならなかったのに。今度おうちに帰ったら、いい子にするわ。」

そこに狼がそーっと近づいてきました。赤ずきん秋子ちゃんは、まったく気がつかなで、泣いていました。さあ、狼が襲いかかろうというところで、「バン。」鉄砲の音がしました。赤ずきん秋子ちゃんは、飛び上がって驚きました。狼は、逃げて行きました。そして、そこに現れたのはお兄さんでした。お兄さんが探しに来てくれたのです。

「さあ、おうちに帰ろう。」
「でも、私、決まりを破ったから、ムチ打ちね。」
「心配しなくても、大丈夫。お兄さんがいっしょだから。」

家に帰ると、夕食の支度をしてお父さんが待っていました。

「おかえり。心配したよ。お兄さんに探しに行ってもらったんだ。まず、手と顔を洗ってきなさい。」

赤ずきん秋子ちゃんは、手と顔を洗ってきました。

「決まりを破ったから、ムチ打ち2回だ。」

赤ずきん秋子ちゃんは、黙ってうなずくと、目を閉じて、自分の小さな手を差し出しました。

すると、お兄さんが言いました。

「お父さん。僕が代わりに、そのムチを受けることができますか。」

そして、お父さんは、お兄さんの手を、代わりにムチ打ちしました。

「着替えてきなさい。そして、いつものように食事にしよう。」

でも、赤ずきん秋子ちゃんは、何も言いません。自分の部屋に入りました。そして、入ったきり出てきません。お父さんがどんなに呼んでも返事もしません。お兄さんがどんなに呼んでも返事もしません。そんなことが何日も続きました。ついにお父さんが部屋の戸を開けると、赤ずきん秋子ちゃんは、ベッドの上で死んでいました。ごはんをぜんぜん食べなかったからです。

(つづく)