インターネット・アクセス（５）ウンチク後編

けっきょくのところ、問題は、使い方にあるようです。本当に、見るべきものを見ることに時間を使っているか、聞くべきものを聞くために労を注いでいるか、ということです。

「パパラギ」（立風書房）という本があります。私たち、「文明人」が、どれほど「どうしても必要なこと」以外のことに心を占められて、実際は「貧しく」ありながら、「富んでいる」と勘違いしているかが、物語られています。とても読みやすく、堅苦しくない、それでいてインパクトのある本です。超オススメです。

聖書に、ある姉と妹のことが記されています。あるとき、イエス様が彼らの家に来られました。姉のマルタは、もてなしのために、あれこれと気を使い、動き回っていました。ところが、妹のマリヤは、イエス様の話に聞き入っていました。

イライラしたマルタは、イエス様に、ちょっと小言を言いました。「主よ。妹が私だけにおもてなしをさせているのを、何ともお思いにならないのでしょうか。私の手伝いをするように、妹におっしゃってください。」

イエス様は答えました。「マルタ、マルタ。あなたは、いろいろなことを心配して、気を使っています。しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリヤはその良いほうを選んだのです。彼女からそれを取り上げてはいけません。」

何を見、何を聞くか、それを選ぶのはあなたです。どのように時間を使うか、何のために労を注ぐか、それを決めるのはあなたです。どうしても必要なことはわずかです。本当は、もっとゆったりと落ち着いたゆとりのある生活ができるはずなのです。

主は私の羊飼い。
私は、乏しいことがありません。
主は私を緑の牧場に伏させ、
いこいの水のほとりに伴われます。
（詩篇　２３篇１―２節）


次回からは、新しいストーリーです。アクセスしてくださいね。

（マルタとマリヤのことは、聖書の「ルカによる福音書」１０章３８から４２節に詳しく書いてあります。）

インターネット・アクセス（４）ウンチク前編

インターネットの環境を考えるとき、次の二つが鍵と考えています。アクセスとコンテンツです。

インターネットのアクセスは、この１０年くらいで、格段に改善されました。私がインターネットを使い始めたころは、もちろんダイヤルアップしかありませんでした。ピーッ、ゴロゴロー、ピーって言いながらつながるやつです。（知らない方は、博物館にでも行って、見てください。）つながっても、受送信の速度は、カップラーメンが伸びるくらい遅いものでした。そして、いつでもつながるわけではなく、時間帯によっては、サーバーがパンクして、ログインすらできない、つながっても受送信されるデーター量は、ほとんどゼロ、なんてことは当たり前でした。

コンテンツのほうはと言えば、もうこちらは、日進月歩です。特に、各種ブロードバンドの普及に伴って、写真がふんだんに使われるようになり、それが動画になり、いまでは、音楽が流れるＨＰなんていうは、珍しくもなんともなくなりました。

こう書くと、インターネットの進歩は、私たちにどんどん良いものをもたらしてくれることのように思えます。が、実際のところ、そうとも言い切れません。

受送信の速度が上がれば、アクセスしている時間が少なくなってよさそうなものです。現実、私自身のことを言うと、受送信速度が上がるに比例して、アクセスしている時間が長くなりました。それも、特に必要のないところを行ったり来たりの時間が、その大半です。みなさんは、どうでしょうか。

ダイヤルアップの頃であれば、とにかくＥｍａｉｌはなんとしても送ったり受けたりします。調べる必要のあることやダウンロードする必要のある大きなものは、いざとなれば早朝や夜中に作業しました。でも、とくに目的なく、あっちを見て、こっちを見て、なんてことは、しませんでした。というのは、待つ時間が長いからです。ところが、ＡＤＳＬにしてからは、快適です。魅力的なＨＰも増えました。最近になって、目的なく、なんとなくアクセスしている時間が、とても長くなっていることに気がつき、今は、遊びに使う時間は、しっかり管理するようにしました。（それでも、けっこう、ブラブラしてしまいますが・・）

受送信の速度が上がれば、アクセスしている時のイライラが減りそうなものです。現実、私自身のことを言うと、受送信速度が上がるに比例して、イライラが大きくなりました。みなさんは、どうでしょうか。

クリックして、その瞬間に、画面が現れないと、もうイライラし始めるのです。ダイヤルアップの頃と比べれば、それでも何倍も速くなっているのですから、問題なさそうなものですが、実際は、逆です。画面が現れる時間を待つほど、イライラさせられるものはありません。

（次回は、解決の糸口をウンチクります。）

インターネット・アクセス（３）

これは、数年前の出来事です。１ヶ月あまり、電話線の調子が悪い時期がありました。雑音がすごくて、ほとんど何を言っているのか、聞き取ることができません。それが、外国語での会話となると、ほとんど、お手上げ状態です。

電話で話すのも思うようにならないばかりか、インターネット、Eメールが、事実上使えない状態でした。（今は、ADSLを使っているので、格段に早くなりました。日本だと、これでも遅いと感じるかもしれませんが。）

そのときのイライラは、普段当たり前に使えるものが使えないイライラに加え、ほかの人と思うように連絡がつかないイライラでした。電話で話すたびに、雑音が入らないで話せたらどんなに良いだろうと思ったことです。

今回、インターネット・アクセスにトラブルが出て、そのときのことをまた思い出しました。クリアーな雑音の入らない会話、アクセスのスムースさ、伝達の確実さと早さ、とっても大事です。

（週末は、このストーリーから、人生の知恵をまじめにウンチクります。）

インターネット・アクセス（２）

１ヶ月くらい前の出来事です。よく使うプログラムにエラーが発生するようになりました。まず、最初に、ハード的な問題を心配しました。なにせ、現地組み立てのノーブランドです。いつなにが起こってもおかしくありません。（ということで、普段から大事なファイルはバックアップを取っています。ご心配なく。）でも、今回は、そのプログラム自体の問題でした。

どうやっても、と言ってもたいして何もできないですが、やっぱり同じエラーが発生します。リインストールするしかないのかな、かなりめんどくさいな、と思いました。とりあえず、試しに、そのプログラムの会社のHPにアクセスしていろいろ見ていると、なんと、私の必要なリインストール・プログラムがちゃんと設定されているのです！

もちろん、さっそくダウンロードしました。あとは、ＯＫ、Ｙｅｓ、Ｙｅｓ、ＯＫ、Ｙｅｓと同意していけば、リインストール完了。エラーが出なくなっただけでなく、最新バージョンに更新されました！しかも無料！！恵みとは、まさにこのことです。
　
大事なのは、ちゃんとアクセスするべきところにアクセスすること、そのつながりが途中で切れたりしないでしっかりつながり続けていること、受け取るものはすべて受け取ること、そして、任せた相手を全面的に信頼して何でもやってもらって、絶対Ｎｏって言わないこと。ハイ、勉強になりました。

（つづく）

インターネット・アクセス（１）

いつもアクセスしてくださり、ありがとうございます。
今週は、いつもとは趣向を変えて、私のコンピューター・ネタをご紹介します。

このブログを書くことが、楽しみのひとつになっています。楽しみなだけならいいのですが、正直なところ、最近ちょっとプライオリティーが崩れていました。コンピューターの前に座ると、ブログの次のネタが気になるのです。（そういえば、勤務時間中にブログをチェックしていて、クビになった公務員の方がいましたね。）

今週の月曜日の朝、いつものように仕事を始めました。お決まりで、メールをチェックしようとしました。が、サーバーにはつながっているのですが、送信も受信もまったく出来なのです。こういうことは、これまでにもまったくなかったわけではないので、あまり気にしませんでした。ところが、お昼になっても、３時になっても、夕方になっても、まったく同じ状態でした。

かなりイライラしてきました。ひとつは、週の初めなのに、メールがチェックできない。そして、なにより、ブログを更新できないからです。ほらっ、動機がずれているでしょう。

火曜日も同じ状態、水曜日の朝も同じ状態でした。ほとんど、頭の中は爆発状態です。午前中は、外にいました。そして、午後帰ってきて、コンピューターに向かって、半分あきらめモードでメールチェックをすると、ヤッター！普段どおり、アクセスできました。

驚いたことに、この２日半、まったくメールが入っていなかったのです。そんなこと普通ではありえないのですが、事実は事実です。つまり、私がイライラしたことは、仕事上は無意味だったわけです。（もちろん、送信できないことは問題ですが。それはさておき。）

そして、メールの処理が全部終わって、ちょっと休憩、のつもりで、ブログにアクセスしようとすると、なんと、なんと、またつながらなくなってしまいました。

仕事が終わった時間にこのブログにアクセスすると、うまくいきました。まるで、だれかが、コントロールしているとしか思えません。


（つづく）